先日、意識不明やという記事を見て、「まさか」と思ってました。
選手としての再起が難しいとしても、何とか意識を取り戻してご家族の元へ帰って欲しかった。
それなのに…。
昨朝に起きてニュースを見ると、「木下雄介死亡」との記事が。
心のどこかで覚悟してたところはありましたが、それでも信じたくありまへんでした。
ドラの仲間が、小さいお子さんを抱えた若者が、こんなに早く亡くなってしまうなんて…。
二度目のワクチン接種で、昨日からこの昼まで寝込んでたため、少し遅れた記事になってしまいましたが、ここで彼を追悼させていただきます。
16年育成ドラフトで入団してきた彼は、二年目に正選手へ昇格し、その後三年間をかけて少しづつ成長してきました。
制球難という課題は抱えつつも、狙われても空振りを取れるストレートは、あの藤川球児をして「球界ナンバーワンのリリーフになれる」と言わしめる球威がありました。
そして今季はいよいよ勝ちパターンのリリーフを期待され、順調にオープン戦に突入していたのが、試合中にあまりにも悲運な右肩脱臼という大きな故障。
こうして投手としては致命的とも思える故障を負いながら、手術を経て前向きに復帰に向けてリハビリを続けていたところで、突然飛び込んでは他のが前述の「意識不明」というニュースでした。
確かにストレートという魅力があり、期待させる素材やった。
しかしそれ以上に、今時珍しいハングリーさを感じさせる選手であり、決して逃げない闘争心が魅力の選手でした。
妻子を抱えながら育成入団し、一年前にはお父さんを失うという苦難を乗り越え、今季こそ大輪の花を咲かせようとしていたはずでした。
こんな彼の早逝のニュースに際し、神も仏もあるもんか!と思わざるを得まへん。
そして彼がワクチン接種後のトラブルやったため、それを政権批判に繋げようという言論にもヘドが出る。
今は、ただ静かに彼を送り出したい。
君という投手がいたことを、私は忘れんよ。
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