前回でも書きましたが、有利な指名順を生かせたドラフトやなかったね。
一位には度会君より、個人的には左腕の武内君や細野君に行って欲しかった(少なくとも細野君は獲れたのよ)。
そして何より二位指名を誰にするのか、ここが今回のドラフトでの生命線やったけど、溢れかえってる二遊間をさらに獲りに行ったのが、長期戦略としてどうなん?と思ったんやけどな。
まぁ、問題は実際にモノになるかどうかなんで、指名された二人が戦力になってくれることを祈るばかりですな。
大学生の好投手が多いと聞いてたんで、少なくとも二位も投手で行って欲しかったなぁ。
(広陵の眞鍋君は評価低かったんやね)
さて今年も育成から指名選手の紹介をスタートしますが、昨年の松山のような一芸のポテンシャルを感じる選手は、おらんかも知れまへん。
最初のキャンプから思い切り身体を虐めて、まずは早く二軍の戦力になって欲しいね。
育成1位 日渡 騰輝 (茨城アストロプラネッツ)
173cm, 89kg、右投左打。
霞が関高to独立リーグへ進み、一年目からレギュラーを確保した存在。
遠投90mで二塁送球タイムはベストで1.9秒台と、スペックとしては目立つものはありまへん。
動画を見てると左に大きな当たりを打っており、ヘッドの出を遅らせるようなスイングに見えますが、数字では目立ったところはありまへん。
二塁送球は強さも制球もイマイチに見えます。
頑健でパワフルなフィジカルが買われたということやけど、まだまだこれからという素材かな。
肩をいきなり強くするのは難しいでしょうが、スローイングを速くして制球も改善するなど、工夫して走者を刺す努力をしてもらいたいね。
育成2位 菊田 翔友 (愛媛マンダリンパイレーツ)
184 cm, 90 kg、右投右打。
享栄高から独立リーグへ進み、最速150kmをマークするストレートを身に付けた右腕。
高卒二年目の今年、リリーフとして頭角を表してきたようやね。
動画を見る限り、キレのあるストレートで空振りを取り、ブレーキ鋭い変化球でも空振りを取れていて、ええところをかき集めてるとはいえ、悪くない素材に見えます。
数字を見るとイニング以上の奪三振がある一方で、イニングの半分の四球があり、制球に問題がありそうやけど、それはプロ入り後に矯正可能やと思います。
全体的に投手の頭数が足らんので、とりあえず早期の二軍デビューを期待したいね。
育成3位 尾田 剛樹 (栃木ゴールデンブレーブス)
175cm, 74kg、左投左打。
遠投100mの強肩と、50mを5.9秒で走るという俊足が武器の、アスリート型外野手。
最近のアスリート型野手を見てると、こういうスペックはどうもマユツバなんやけど、動画を見る限りダイナミックなランニングはマジみたいやね。
スイングはクセもなく前捌きのええタイプやけど、かなり体の線が細いのんで、おそらくNPBの投手のパワーピッチにいきなり対応するには、少々パワーが足りんように見えます。
大卒から独立リーグで一年過ごしてるだけに、あまり時間の猶予はないと思いますんで、身体を早く作って頑張って欲しいね。
育成4位 川上 理偉 (大分B-リングス)
178cm, 85kg、右投右打。
遠投130mの強肩が武器のショートストップ(強肩自慢の濱が125mらしいんで事実なら凄い)。
情報が少なくて、なかなかどんな選手かわかりにくいけど、足はそれほどではなく守備も丁寧ながらスピード感もなく、しかし強肩のショートということで、「俊足好打」が大渋滞な最近のドラの二遊間とは違って、珍しい重戦車?型みたいやね。
打撃の方はリーグで打点王になったみたいやけど、ちょっとポイントが差し込まれ気味でロングヒットも少なく、NPBのレベルに対応するには時間を要するんやないかな。
謎の多い選手やけど、気長に技術を身に付けるのを待つことになるやろね。
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