182cm・100kg、右投右打、遠投110m、50m6.1秒
スラッガー日照りのチーム事情に対して、やっと編成がマジメに目を向けて指名した大砲候補。
その圧倒的な飛距離は、おそらく今年のドラフトではナンバーワンではないかと思われる、『野手ビッグ3』の一人。
(まぁ、今年のアマは投手優位という評判やったけどね…)
ドラはブライト君、正木君、鵜飼君のうち、上手くブライト君と鵜飼君の二人の指名に成功したのは、今年のドラフト戦術としては悪くない結果やったと思います。
肝心なのは、指名した彼らがホンマに戦力になってくれるかどうかやけど、その現時点の実力はどんなもんやろね。
彼が地元出身で幼少時からドラファンというのは、個人的にポイント高いわ(笑)。
今や一軍定着を狙う外野の伊藤と、中京大中京高ではチームメートだったようですが、すでにその頃から高校通算56本塁打と注目を集める存在だったようです。
駒沢大に進学してからは、主にDHで出場して通算は打率.220で12本塁打。
各シーズンで打率三割をマークしたことはなく、通算打率が低めなのは気になるけど、三年秋から四年春、四年秋の三季のみで11本塁打。
とくに最後の四年秋では、4試合連発を含む5本塁打を記録してるのが心強いね。
守備の動画は見当たらんかったけど、スペックでは遠投110mと「強肩」を誇り、ズングリとした見かけにもかかわらず足も速いという、アスリート型の側面も備えてるようです。
打撃動画は三本見つけてきました。
ヒッチからのバットの軌道は、第一印象としてはドラOBの山崎武司氏にそっくりやというところやろか。
もちろん細かく見ると違うところは多いんやけど、ズングリとした体躯でバットを掃うように使って、大きな打球を打つあたりは非常に似てると感じます。
ステップした左ヒザは極力割らず、カベをしっかり作ったうえで、軸足である右ヒザを締めて身体を回してスイング。
左ヒザを割らずに上半身を回すことから、左肩の開きも最低限となるため、ヘッドは背中側まで回り込むことはなく、センター方向へ掃うようなバットの使い方になります。
(前述の山崎氏はもう少し下半身が柔軟で、ヘッドの重さがもっと効いたスイングやったけどね)
また腕を長く伸ばして使うスイングに見えながら、うまくヒジを抜くように使って、内角もスパッと捌いてホームランしたあたりは、かなり技術的にも優れたものがありますわ。
一方で、腰が回りにくいことからスイングが窮屈になるため、内角への強いボールへの対応には難がありそうな気がします。
おそらく大学時代の低打率は、このへんの問題が影響してるんやないかな。
それでもあのパワーは、バンテリンドームを問題としないスケールがありますんで、大いに期待したいと思います。
頑張れ!
親サイト:「関西竜魂」http://www5c.biglobe.ne.jp/~kandra/