清水がストライク入らず走者を出したあたりでは、またリリーフがやらかすんかと肝を冷やしたけど、自分で立て直して１点リードを守った時点で、最悪の場面を想像することもなく、勝ちを確信できましたわ。
昨季までとは違って、マルチネスは今季はまだ制球で破綻したことはありまへんな。
１敗はあるものの自責点ゼロが示すように、ほぼ完ぺきと言うべき投球を続けてくれてます。
あの角度から160km近いストレートと、同じ球筋から落ちる150kmのフォークは、制球さえマトモならＮＰＢで打たれることはほとんどありまへん。
今の安定度は全盛期の岩瀬氏に匹敵するやろね。
奴とは少なくとも来年まで契約があるけど、とにかくその契約だけは最後まで全うしてくれよ。
ホンマ頼んます。
西武の先発・與座は絶滅危惧種のアンダースローであり、セ・リーグでも青柳くらいしかおらんのと違うか。
見慣れん球筋にドラ打線はポップフライを連発し、ヒットこそ出るものの得点の気配はないままイニングは進んで、両軍スコアレスのまま中盤へ。
ドラ打線の切り札である細川ですら、高めのストレートを伸びあがって空振りするなど、まったくタイミングが合わないまま二打席連続三振してるくらいなんで、誰が突破口を開くのかと思ってたら、意外な方法でチャンスを作ってくれました。
なんと鈍足のキノタクがセーフティバントを仕掛け、完全に虚を突かれた西武内野陣は対応できず、無死で先制の走者を出すことができました。
おそらく想像もせん攻めで與座も動揺したんやろね。
キノタクをバントで二塁へ送ると、大島は高めに浮いてきたボールを叩いて惜しくもライトライナー。
あー残念、ツーアウト…と思ってたら、岡林も高めをガツンと叩いて今度は右中間へのタイムリー。
続く細川はストレートに絞って、今度は内角ベルト付近に来たストレートを、左中間を鋭く突破するタイムリー二塁打。
高めならフライやったかも知れんけど、ベルトの高さやったことから、芯で捉えることができましたわ。
奴は最近やや開きが早くて調子は悪いけど、ここで一本打ってくれるあたりはホンマに頼もしいね。
これで髙橋宏には与えてやれんかった援護点が、鈴木に入ったわけです。
鈴木は大島の好捕や細川のレーザービームに救われたものの、丁寧にスライダーとツーシームでゴロアウトを稼いで、６回途中まで無失点でリリーフへバトンを渡しました。
西武打線に中村も山川もおらんのは、ドラとしては非常にありがたかったけど、それでも６回途中まで無失点で投げられたのは評価すべきやね。
これで次回も…と言えるほど信用できんのが奴なんやけど、次のチャンスでも今回のようにしっかり投げてもらいたい。
先発での初勝利、おめでとう！
親サイト ： 「関西竜魂」 http://www5c.biglobe.ne.jp/~kandra/
