関西竜魂「戯言」

関西出身でも、野球を知ったときからドラゴンズファン

2020/11/27  育成ドラフト

 

コロナ禍において球団経営が難しくなると予想されているため、私はドラも指名人数を絞り、育成ドラフトには参加しないと思ってたんやけど、その予想に反してドラは三名の指名に踏み切りました。

選手間の競争原理を考慮すれば、この指名は前向きに評価されるべきやと思います。

日本シリーズ四連覇のホークスが、育成からどんどん主軸に育ててるように、環境と指導者によっては伸びる選手もいるはずやね。

ドラが指名した彼らも、是非ともプロの世界で輝いて欲しいですな。

 

 

1位 近藤 廉 (札幌学院大)

180cm、87kgとガッシリした体躯から、最速148kmのストレートを投げ込む左腕。

高校時代は目立たんかったのが、大学になって大きく伸びたという素材らしいです。

札幌学生二部リーグで、完投なしの通算3勝9敗という、数字だけならまったく目立たん成績やけど、その伸びしろとガタイが評価されたんやろか。

とにかくチームにとって左腕は、頭数が完全に不足してる状態であり、何とか戦力になって欲しいんやけど…。

動画は確認しにくいものしかなかったんで、この程度でコメントしたらアホ丸出しになりそうなんやけど、とりあえず書いてみますが…。

気になるのはステップがクロス気味なんやけど、軸足のパワーが足りてないのか、上体の回転がスムーズやないように見えるのよね。

このせいでリリースが早めになって、フォロースルーが弱くなってるんやないか。

もっと腕が振れると思いますんで、そこが伸びしろということかも知れまへん。

とにかく左腕というだけで武器を持ってるんやから、頑張ってもらいたいね。

 

 

 

 

2位 上田 洸太朗 (享栄高)

184cm、93kgと投手らしい上背から、最速143kmのストレートを投げ込む左腕。

正選手のドラフト指名では、左腕はたった一人だけやっただけに、近藤君とともに育成ながら非常に重要な存在やね。

夏の県大会では三回戦負けと、目立った成績は残してまへんが、三年春の練習試合では大阪桐蔭を完封して見せました。

全国区な知名度ではありまへんが、彼はどんな投手なんやろね。

彼についてもあまり動画はありまへんでした。

しかし鮮明で角度もいいので、ある程度のコメントはしてみたいと思います。

評価が高いのは柔らかいヒジの使い方のようで、身体の背中側へ回った手首を大きくスイングしつつ、力みなく投げているように思います。

一方で手首が身体からやや離れているため、せっかくの肩ひじの柔軟性が十分生かされておらず、また右腕のグラブの引きも弱いため、身体のパワーがボールに乗り切ってないようにも見えます。

最速143kmということは平均135km前後でしょうから、プロ入り後のパワーアップは不可欠でしょうな。

いずれにせよ育成という「原石」な存在だけに、柔らかい肩ひじという武器が生かされるよう、精進してもらいたいね。

 

 

 

 

3位 松木平 優太 (精華高)

178cm、70kgという細身から、最速145kmのストレートを投げ込む右腕。

その容貌から想像できますが、インドネシア人のお父さんと日本人のお母さんを持っているようで、独特なリズム感やバネを期待させてくれますな。

高校時代をサードでスタートし、二年夏から投手に転向したこともあってか、公式戦での目立った実績はありまへん。

育成選手とはいえ、補強ポイントから外れた指名となれば、輝くところがチラ見えしてるはずなんやけど、さてどんな投手なんやろか。

第一印象としては「シロウト」かな(苦笑)。

まだまだ投手が板に付いてない投げ方であり、かつ身体も強豪校の選手に比べると子供やと思います。

しかし右腕のスイングはムチのようにしなやかであり、キレのあるストレートを投げるための素養を感じますわ。

まだまだ子供と言うてもええ身体を、プロレベルまで大きく鍛える必要があるし、正しい投球フォームも教えんといかん。

それでもウマくハマれば、個人的には育成のなかで彼が一番の素材に見えてます。

時間はかかるでしょうが、5年先に一軍デビューしてくれたら嬉しいわ。

頑張れ!

 

 

 

 

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