関西竜魂「戯言」

関西出身でも、野球を知ったときからドラゴンズファン

2021/1/13 高橋 宏斗 (中京大中京高)

 

183cm、84kgと現代の投手らしい体躯から、最速154kmのストレートを投げる快速右腕。

これで三年連続で地元の高校生スターを獲得したことになりますが、彼自身もドラのファンやということで、個人的には非常に嬉しい指名となりました。

彼は高校二年時から150kmのストレートを投げていたため、世代ナンバーワン投手という呼び声も高く、唯一の全国大会となってしまった高二秋の神宮大会では、全国制覇も達成してます。

大学進学志望ということでドラフト候補から外れてたのが、慶応大の推薦から漏れたということで急にプロ志望へ進路を変更したため、ドラも指名方針を転換したという経緯がありましたな。

正直なところ彼もチームの補強ポイントからは外れてたけど、ドラを愛する高校球界のスターを獲得できるということで、私ゃあっさりその指名には納得してしまいました。

現金にも私が投手の一位指名を受け入れたのは、実はアマ時代のプレーをチェックしてたのは偶然にも彼だけで、その夏の交流戦の投球を見て衝撃を受けてたからなのよね。

交流戦を見るまでは「騒ぎ過ぎ」と、かなり彼の右腕を懐疑的に見てたんやけど、TVに映った彼のボールに看板に違わぬ威力を見せつけられてしまったのよね(苦笑)。

 

 

そんで彼の動画やけど、夏の交流戦のものばかりで思いのほか数は少ない。

まぁ、それでもその投球をチェックするには、十分やと思いますが。

一番の彼の長所は、リリースが打者に近くて、強烈なスピンがかかったボールが投げられること。

甲子園で彼が投じたストレートは、文字通り糸を引くような軌道で、減速せずに捕手のミットに収まったように見えました。

高校生であのレベルのボールを見ることは滅多になく、近年で話題になった吉田輝星をも上回ってるんやないか。

一球見て「これはホンモノや」と圧倒されてしまいましたわ。

(相手は私の地元である奈良の智弁学園やったけど、その一球で敗戦を覚悟したのよね…)

しかも終盤139球目に153kmをマークするあたり、ペース配分とスタミナに優れた投手であることも証明してますな。

通常の甲子園大会とは違って連投経験がないため、フィジカルの強さを完全に見せたわけやないけど、かなりのレベルであることは期待できます。

根尾、石川昴に続いて、地元からスーパースター候補を獲得できたわけで、この指名はチームの歴史にとって非常に重要なものになるやろね。

 

 

一方で課題も垣間見えます。

踏み出す左ヒザが割れ気味になり、フィニッシュで身体が一塁側に流れる傾向がありますな。

このために左肩が開いて、ボールがシュート回転してるようです。

綺麗なタテ回転のボールになれば、制球もキレも格段に向上するはずなんで、このへんは上手く改善してもらいたいね。

何にせよ間違いなく一級品の素材なんで、確実に身体作りに励んで、三年目にはローテーションに定着してくれると嬉しい。

頑張れ!

 

 

 

 

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