179cm、76kgの体形は、現代野球の投手としてはやや小柄ながら、最速153kmのストレートを投げ込む右腕。
さらに遠投125m、50m走6.1秒というアスリート型プレイヤーやね。
岐阜に帝京大学の付属校があるとは知らんかったけど、彼もやはり高校時代には目立った実績は残せまへんでした。
しかしみっちり身体作りをしたため、常時140kmを越えるボールを投げられるようになったとのこと。
ドラフト雑誌などでも注目選手とされており、高校生合同練習会へも参加してプロへの意欲を見せた結果、地元の有力高校生ということもあって今回の指名となったんやろか。
即戦力やない右腕ということで、チームの補強ポイントから外れてる彼やけど、それでもドラに指名させたという実力はどんなもんやろね。
予備知識はないけど、動画はそこそこ見つかりましたんで、少~し書いてみたいと思います。
今年1月の練習と、9月の高校生合同練習会の動画を比べると、左腕の動きを小さくして軸ブレを少なくしたようやね。
使える反動が小さくなってるのに、球速は上がってるというのは、制球を改善しつつスピードアップしたということなんで、身体を相当鍛えていいフォームを見つけたということかな。
そんでそのボールやけど、指にかかったストレートはピンポン玉のように浮き上がる、強烈なスピンが効いた球質であり、そこ『だけ』見ればドラ1の高橋君にも負けんのと違うか。
個人的には下位指名の素材として、非常に魅力的に感じますわ。
打者のレベルにも左右されたかも知れんけど、頭の高さへ来た完全なボールゾーンのストレートを打者が空振りするというのは、まるで往年の江川や藤川のストレートを見るようです。
ホンマに素晴らしいボールやと思います。
一方で、下位指名らしく明確な課題はあって、ほとんどのボールが低めに来ないのよね。
身体の開きが早いというより、重心移動が今一つのために、タテの腕の大きな強い振りにリリースの粘りが足りないような気がします。
体力強化で早めに矯正できるんやないかと、個人的には期待したいんやけど…。
何にせよ、私がパッと見たなかでは、高橋君と並んで非常に期待大な投手ですわ。
頑張って欲しいね。
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