関西竜魂「戯言」

関西出身でも、野球を知ったときからドラゴンズファン

2023/11/20 ドラフト4位 福田 幸之介 (履正社高)

180cm、77kg、左投左打。

MAX151kmのストレートで、今年夏の大阪予選で「最強」と呼ばれた大阪桐蔭を、力づくでねじ伏せて完封した剛腕。

二年夏から公式戦デビューしたようですが、本格的に主戦投手になったのは三年春のセンバツであり、続く夏は背番号10で臨んでソフトバンクに1位指名された、大阪桐蔭の前田君を相手に9イニングを3安打7三振で完封するという、素晴らしい投球を見せました。

この試合は私も配信でチラ見しましたが、左腕でこれだけ威力あるボールが投げられるのは、かなりの逸材やと思いましたわ。

甲子園では投球内容の割に結果が伴いまへんでしたが、悪くない投球やったと思います。

(個人的には大阪桐蔭戦が一番良かったように感じましたが)

動画を見ても不敵な面構えがプロ向きに思えて、かなり期待したい素材やないかな。

投球練習なんか見てると、力むとリリースがばらついて制球はイマイチに見えるやけど、大阪桐蔭戦はゾーンにでも入っていたのか、ズバズバとストレートでねじ伏せる投球ができてましたな。

ストレートでドーンと打者を押し込んで、スライダーで三振を奪う。

基本パターンはこれやと思うけど、あの試合ではそれが見事に決まってました。

彼は珍しく実戦を見た投手であり、それが彼にとっておそらく一番ええ投球やったんで、指名できたのは嬉しく思ってます。

プロでフィジカルを鍛えて馬力が上がれば、もっと凄みのある投球ができるんやないかと、大いに期待したいね。

貴重な先発左腕の候補でしょうから、大事に育ててもらいたいわ。

間違っても、森山のようにいきなりバリバリ投げさせて、あげくに育成落ちさせるようなアホなマネは、絶対に止めてもらいたい。

頼むわ、ホンマに。

 

 

 

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2023/11/13 ドラフト5位 土生 翔太 (茨城アストロプラネッツ)

180cm93kg 右投右打、遠投100m、50m走5.9秒(あのガタイを見る限り多分マユツバかと…)。

MAX154kmというストレートが武器の右腕で、彼も横浜高から桜美林大、そして独立リーグへと進んだ、大卒の社会人経験と言う意味で、加藤君と同じややオールドルーキーとなります。

横浜高では公式戦二試合の登板に終わり、桜美林大に進学すると最速153kmを計時したものの、成績としては1勝7敗に終わってしまう。

卒業後は独立リーグに進み、ルーキーながら先発、リリーフを問わない登板をしたところ、最速は154kmまで伸びたとのこと。

今季の成績を見ると、通算では84回2/3を投げて被安打98、奪三振90、与四球59、防御率4.36と、目を見張るものはありまへん。

しかし細かく見ると、打たれたのはほとんど先発登板の時であり、リリーフ登板の際は被安打も与四球も少なく、三振をバンバン獲っていた模様。

おそらくそれがスカウトの目に留まったんやろね。

さすがに5位ともなると動画はいくつかあって、それらを見る限りプロ三軍相手にはストレートが通用してましたな。

配球を見てると、最初にストレートを見せた後、変化球でカウントを整えて、最後にストレートというのが多かったように見えました。

最後にストレートを投げるあたり、かなり自信はあるんやろね。

まぁ、松山のようにストレート、ストレート、ストレート、たまに変化球、そしてストレートというような剛腕には見えまへんが、リリーフとしては戦力になれる可能性を感じます。

ただし走者が出た場面で、クイックになると制球を乱す傾向があるように思いますんで、そこが問題いになるかも知れまへん。

まぁ、年長ルーキーだけに、あんまり時間はないと思います。

早く課題を片付けて、一軍の早期デビューに期待したいね。

 

 

 

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2023/11/6 ドラフト6位 加藤 竜馬 (東邦ガス)

185cm, 102k、右投左打

投手としてはかなりガッチリした体躯から、MAX152kmというストレートを投げ込む本格派。

50mを5.8秒で走るという走力もあるとのこと。

大阪偕成高から亜細亜大を経て、東邦ガスに進んだというキャリアということで、早めに結果が必要な年代やと言えますな。

一方で、高校-大学-社会人と、ストレートのスピードは伸びたものの、正直言うてキャリアを通じて目立った結果は出せてまへん。

とくに与四球の多さが目立っており、今年の成績は6回1/3を投げて被安打9、奪三振7、与四球4の自責1。

自責点は少ないけど、走者を許す場面が多いようです。

リリースが不安定やと想像されますが、それでも指にかかったストレートの威力の一芸を買っての、下位指名ということやろか。

動画が少なくて、これくらいしか見つけられまへんでした。

投手の場合、捕手側からと一塁か三塁側から撮影した動画があるとありがたいんやけど、彼の場合は捕手側からのアップと引きの動画だけなんで、投手素人の私にはコメントが難しいなぁ。

一点だけ言えることがあるなら、カカト重心で投げてるのは分かります。

このために早めに左肩が開いて、リリースが安定せんのと違うやろか。

逆に言えば修正点が明らかなら、そこを抑えれば戦力化は早いという期待かも知れまへん。

育成から這い上がって、若手リリーフの一番星まで上り詰めた、松山のような成長が見られると嬉しいね。

年齢的に一年目から期待せざるを得んけど、何とか最初から爪痕を残せるように頑張って欲しい。

頑張れ!

 

 

 

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2023/11/2 育成ドラフト

前回でも書きましたが、有利な指名順を生かせたドラフトやなかったね。

一位には度会君より、個人的には左腕の武内君や細野君に行って欲しかった(少なくとも細野君は獲れたのよ)。

そして何より二位指名を誰にするのか、ここが今回のドラフトでの生命線やったけど、溢れかえってる二遊間をさらに獲りに行ったのが、長期戦略としてどうなん?と思ったんやけどな。

まぁ、問題は実際にモノになるかどうかなんで、指名された二人が戦力になってくれることを祈るばかりですな。

大学生の好投手が多いと聞いてたんで、少なくとも二位も投手で行って欲しかったなぁ。

(広陵の眞鍋君は評価低かったんやね)

 

さて今年も育成から指名選手の紹介をスタートしますが、昨年の松山のような一芸のポテンシャルを感じる選手は、おらんかも知れまへん。

最初のキャンプから思い切り身体を虐めて、まずは早く二軍の戦力になって欲しいね。

 

 

育成1位  日渡 騰輝 (茨城アストロプラネッツ)

173cm, 89kg、右投左打。

霞が関高to独立リーグへ進み、一年目からレギュラーを確保した存在。

遠投90mで二塁送球タイムはベストで1.9秒台と、スペックとしては目立つものはありまへん。

動画を見てると左に大きな当たりを打っており、ヘッドの出を遅らせるようなスイングに見えますが、数字では目立ったところはありまへん。

二塁送球は強さも制球もイマイチに見えます。

頑健でパワフルなフィジカルが買われたということやけど、まだまだこれからという素材かな。

肩をいきなり強くするのは難しいでしょうが、スローイングを速くして制球も改善するなど、工夫して走者を刺す努力をしてもらいたいね。

 

 

育成2位  菊田 翔友 (愛媛マンダリンパイレーツ)

184 cm, 90 kg、右投右打。

享栄高から独立リーグへ進み、最速150kmをマークするストレートを身に付けた右腕。

高卒二年目の今年、リリーフとして頭角を表してきたようやね。

動画を見る限り、キレのあるストレートで空振りを取り、ブレーキ鋭い変化球でも空振りを取れていて、ええところをかき集めてるとはいえ、悪くない素材に見えます。

数字を見るとイニング以上の奪三振がある一方で、イニングの半分の四球があり、制球に問題がありそうやけど、それはプロ入り後に矯正可能やと思います。

全体的に投手の頭数が足らんので、とりあえず早期の二軍デビューを期待したいね。

 

育成3位  尾田 剛樹 (栃木ゴールデンブレーブス)

175cm, 74kg、左投左打。

遠投100mの強肩と、50mを5.9秒で走るという俊足が武器の、アスリート型外野手。

最近のアスリート型野手を見てると、こういうスペックはどうもマユツバなんやけど、動画を見る限りダイナミックなランニングはマジみたいやね。

スイングはクセもなく前捌きのええタイプやけど、かなり体の線が細いのんで、おそらくNPBの投手のパワーピッチにいきなり対応するには、少々パワーが足りんように見えます。

大卒から独立リーグで一年過ごしてるだけに、あまり時間の猶予はないと思いますんで、身体を早く作って頑張って欲しいね。

 

 

育成4位  川上 理偉 (大分B-リングス)

178cm, 85kg、右投右打。

遠投130mの強肩が武器のショートストップ(強肩自慢の濱が125mらしいんで事実なら凄い)。

情報が少なくて、なかなかどんな選手かわかりにくいけど、足はそれほどではなく守備も丁寧ながらスピード感もなく、しかし強肩のショートということで、「俊足好打」が大渋滞な最近のドラの二遊間とは違って、珍しい重戦車?型みたいやね。

打撃の方はリーグで打点王になったみたいやけど、ちょっとポイントが差し込まれ気味でロングヒットも少なく、NPBのレベルに対応するには時間を要するんやないかな。

謎の多い選手やけど、気長に技術を身に付けるのを待つことになるやろね。

 

 

 

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2023/10/26 ドラフト会議

ずっとドラは投手のチームやと言われてきて、最近は打者の補強に偏ってたけど、大野雄の復活があるのか、柳はFA間近、小笠原もMLB挑戦を公言と、ローテーションの柱三本が同時にいなくなるリスクに、ライデル・マルチネスも来季で契約切れで亡命リスクありとなれば、とにかく投手陣の先行きが俄かに暗雲立ち込めてきました。

そういう状況下で、ドラは事前に度会君の一位を公言してたけど、個人的には「アホか」と思ってました。

度会君個人の資質やなく、球団がいの一番に欲しいキャラやないやろと。

マスコミ報道では監督がネジ込んだらしいけど、ホンマに目先しか考えられんあの人らしいわ。

(「X」には中日外せ!という意味のワードが、トレンド入りしてたのよね)

右左の違いはあるにせよ、スラッガー候補はこのニ、三年で数人獲ってきたんやから、この先数年間で一番重視すべきは投手、とくに左腕のはずやった。

そういう意味では度会君のクジを外して、即戦力右腕の草加君のクジを引き当てたというのは、結果としては良かった。

彼の実力はこれからチェックするけど、まずは即戦力右腕を指名できたことを評価したいね。

 

問題は2位、3位ですわ。

「俊足好守」の内野手を連続指名。

去年、二遊間の選手を何人獲ったか忘れたかのように、上位で同じキャラの選手を続けて指名したというのは、アホとしか言いようがありまへんわ。

それは二遊間メンバーである、去年の指名選手たちと龍空には、ある程度見切りをつけてしまったということであり、そして去年のドラフトが大失敗やったと、満天下に知らしめたということですわ。

ホンマにどないするんやろね、大渋滞の二遊間。

濱が外野コンバートらしいけど…。

頭数がまだ足らんはずの捕手は見送りやったし、まったく何を考えてるのやら。

 

4位以降は投手を三人指名したのは良かったけど、左腕が福田君だけというのも不安やなぁ。

やっぱり立浪監督の考えることは、ドシロウトには理解できまへんわ。

(眞鍋君を指名するチャンスやったけど、評価低かったんやろか)

 

 

 

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2023/10/3 ● vs 読売ジャイアンツ 1-3

堂上に福田、谷元、そして大野奨は、今日が引退試合となりました。

それぞれに入団にドラマがあり、それぞれに長い時間をかけて、ドラのために戦ってくれました。

四人に対しては、心からの「ありがとう」を伝えさせていただきます。

第二の人生に幸あれ!

 

 

 

今季も何とか143試合を完走しました。

私生活でもいろいろあったこともあって、例年以上に疲れたなぁ…。

開幕した頃には、いつも以上に期待してたんやけど、その終了を迎えた今は虚しさだけが残りましたわ。

本格的な総括は別の機会にしたいと思いますが、批判の意見もあったというのに、立浪監督の「スクラップ・アンド・ビルド」を大いに評価していた私を、とにかく罵倒したい。

チームが正しい方向に向かうと信じた私は、本当のマヌケでした。

 

唯一評価できるのは若手を使い続けたことやけど、それもメンバーを固定してフルシーズンを戦い抜くことを優先したため、チーム内競争はほとんど起こらず、チャンスを与えられなかった選手たちは腐ってしまった。

その引き換えに固定されたメンツが結果を出せばええけど、ほとんどを4番で起用された石川昂は13本しかホームランを打てず、キノタクの離脱でチャンスが来た石橋はトレード獲得した宇佐見にフタをされ、長く二遊間を組んだ福永と村松もミスを連発したあげくベンチに収まってしもた。

中堅どころがレギュラーから外されたため、リーダー役もいなくなってしまい、チーム状態が悪くなると改善できまへんでしたな。

(開幕戦で活躍した周平なんて、半月もしたら石川昂にポジションを明け渡すことになってたから、焦りのために打撃をおかしくしたんやないかと思います)

 

投げる方では勝野と松山が勝ちパターンのリリーフに定着し、終盤には先発にも梅津や仲地、根尾が次々に輝きを見せるなど、前向きな材料もあったけど、勝てない焦りのせいなのか小笠原は昨季の出来に遠く及ばず、涌井も防御率は大幅に悪化し、序盤からリリーフを消耗させたために、次々に離脱者が出てしまいました。

 

何より、昨季の根尾コンバートに引き続いて、白米の提供禁止という信じられん指示が出て、しかもマルチネスが不満を言えば投手陣だけは免除されるとか、1イニングに10失点まで晒し投げさせた近藤にフォローなしとか、チームが一丸になるのを邪魔してるとしか思えん監督の態度には、心底ガッカリさせられましたわ。

 

簡単にまとめるつもりが、そこそこ長くなってしもた。

来季があるのは「ミスター」だからでしょうが、来季もミスターとして選手を上から目線で扱ってたら、絶対に失敗すると思います。

選手と一緒にドロに塗れるくらいのつもりで、三年目は必ず勝ってもらわんとね。

来季も負けたら許さんよ、ホンマに。

 

 

 

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2023/10/1 ● vs 横浜DeNAベイスターズ 0-4

今日は私用でほとんど試合は見てまへん。

しかしスマホ見ながら、「見なくて良かった」としみじみ思ってました(苦笑)。

 

CS順位争いしてるチームと、そうでないチームの差が如実に出た、実に何もない試合になってしまいましたな。

ドラが出した走者がたった三人て、9イニングの攻撃時間は合計でいったいどんだけあったんやろ。

若きホープのはずの髙橋宏も、序盤から火だるまにされてしまって、5イニングで12安打も打たれてしまいました。

よく失点が4点で収まったもんです。

今季成績は最終的に、7勝11敗と四つの借金を作りながらも、防御率は2.53と評価されるべき数字になりました。

(今日打たれなかったら、防御率はベスト5に入ってたんやけどね)

しかし昨季の輝きによって、期待された成績ではなかったと言うのは酷なんやろか。

とくにストレートが球速表示ほどの威力がなく、昨季のように空振りを取れる球質ではなくなり、球種別被打率.294と打ち込まれてるのが痛い。

防御率の良さもスプリットで「誤魔化した」結果なんで、奴らしい投球ではなかったのよね。

勝てなかったのもそのせいやと、厳しいでしょうが私はそう断じます。

キャンプ前から付け焼刃で山本由伸のマネをして、監督に注意されて元に戻してたけど、シート打撃あたりからボールが走ってないと思ってたのよね。

マスコミは次期エースと囃し立てて、WBCでも活躍してMLBから目を付けられてましたが、どこか信用できん私がいたんですわ。

まぁ、まだ三年目でありええとこも悪いことも経験して、それを生かして本格的にブレークするのは来季やと信じてます。

梅津に根尾、仲地と、新たな好素材が下から突き上げており、「俺がエースだ」とアグラを掻いてたら、開幕ローテーションから漏れることすらあり得るでしょう。

今オフこそ、間違いのないトレーニングを積んでもらいたいね。

 

今季もいよいよあと一試合になりました。

大いに期待した開幕を思えば、現状は虚しいものです。

最後の試合では外国人よりも、昨日の石橋や根尾のように、若手であってもガムシャラを感じさせる選手を起用して欲しいわ。

もう一つくらい負けて最下位になろうが、ち~っとも構わんし。

 

 

 

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