関西竜魂「戯言」

関西出身でも、野球を知ったときからドラゴンズファン

2018/11/11  ドラフト4位 石橋 康太 (関東一高)

谷繁元監督の衰えが目立ってきて以来、若い捕手の獲得・育成が、チームの至上命題とされてきたにもかかわらず、結局は数シーズンをレギュラー捕手不在で戦うことになってしまいました。
二軍の捕手陣に将来のブレークを期待させる素材もおらず、来季以降もしばらくは「帯に短したすきに長し」の連中で、戦っていくことになります。
昨年のドラフトでは、中村奨成を指名したもののクジに敗れて失敗。
これでドラは捕手の指名を断念したのか、読売が獲得した岸田や大城をスルーして、FAで大野奨を獲得したものの、奴はスローイングとリードに欠陥を指摘されてほとんど戦力にならず。
ことごとく補強戦略が失敗しただけに、今季のドラフトでの捕手指名は絶対条件だったのよね。


そうした状況下で指名したのが、180cm、84kgのガッシリした体躯に遠投115mの肩、そして高校通算57本塁打という、早実の野村君(ホークス3位)を上回る高校ナンバーワン捕手との呼び声もある石橋君。
高校時代の通算本塁打では野村君の方が上回ってるけど、正直なところ彼の身長172cmはサイズ不足を感じるし、遠投100mも石橋君の方が上回ってます。
そう考えると、ドラが野村君をスルーして石橋君を指名したのは、理解できるチョイスかも知れまへん。


 
彼に関しては、個人の打撃フォームをピックアップした動画が見つからず、あれこれ語るのは難しいかな。
仕方ないんで、センター方面からの動画で何打席か見た感想を、少しばかり書いてみたいと思います。
彼の特徴として見られるのは、ややオープン気味のスタンスで構えたところから、クロス気味に踏み込んで行くところやろか。
こういうのは真ん中から外角寄りのコースに対して、強みを発揮するスイングやないかな。
しかし踏み込んで行くだけに、肩が開かないのはええけど、一方で軸が回らんようにも見えますんで、内角に食い込んでくるボールに対してはどうやろか。
まぁ、彼の場合は素材を買っての指名でしょうから、現在の技術より強くて大きい身体があればええでしょうけど。


また捕手としては遠投だけでなく、二塁送球タイムが1.9秒とプロレベルに達してます。
ドラの捕手陣は、盗塁阻止率の低さが目立ってますが、日本シリーズで甲斐キャノンが投手を助けたように、強肩はドラの新戦力としては条件としたいところ。
早く二軍のレギュラーを掴み、出場機会を積んで一軍で開花する日を、楽しみに待ちたいもんです。

 


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