関西竜魂「戯言」

関西出身でも、野球を知ったときからドラゴンズファン

2016/11/6 FA戦線終了

個人的には流出ほぼ間違いなしと思ってた大島と平田が、それぞれ残留を決意して複数年契約を結びました。

落合GM体制においてのドラは、超緊縮財政のもとで選手の総年俸を劇的に削減し、「マネーゲームはしない」という大原則のもとで、どんなに選手が不満歩漏らしても提示額は変えず。

どんなにゴネても金額は変わらないとして、選手が折れるのを待つ年俸交渉を重ねてきました。

(選手個々の年俸にチームの順位を反映させるのは、個人的には最悪のヤリ口やと思ってます)

その球団の姿勢に対して、もっとも抵抗を示してきたのがこの両名であり、球団側の姿勢が変わらん限り流出は不可避やと信じてたんやけどね。

それが二人とも満足げな表情を見せて残留会見をしたということは、それなりに連中が納得できる条件提示があったということなんでしょう。

それは少なくとも今回の連中に対しては、球団が姿勢を変えたということなんでしょう。

ドラでは久しぶりに、選手が球団にパワーゲームで勝ったんやね。

 

それにしても、個人的な思いを書かせてもらうなら、FA制は大嫌いなんですわ。

憎いと言ってもええ。

入団時の半人前の頃から徐々に頭角を表し、主軸となってチームに貢献するようになる過程をファンとして思いを重ねて見守ってきたのが、ある日カネか夢か分からん理由で一方的に断ち切られるのは非常にツラい。

もちろん雇用関係において弱い立場にある選手たちにとっては、絶対に必要な切り札であることは理性では理解できるけど、それでも私ゃ感情では納得できんのよ。

気持ち悪い言い方やけど、選手や球団とはハートで繋がっていたい。

だからドラへの愛を語って引退した和田には感謝したし(入団時にはその愛のコメントがリップサービスやと思ってた)、カープ黒田の復帰が眩しかった。

(和田は違うけど)一つの球団で野球人生を終えて、最後までファンの愛情を受けられるフランチャイズ・プレーヤー。

そこにもっと価値を見出して欲しいと、個人のエゴを書いておきます。

いったんFA移籍してしまうと、それは傭兵生活を選択したということであり、愛とはかなり縁遠いものになってしまうのは、私だけが感じてることではないと思いますわ。

 

正直、大島と平田の残留はめちゃくちゃ嬉しい。

願わくば、このままハートで連中と繋がっていたいと、心からそう思います。

今後、権利を取得していくであろう堂上や大野なんかの連中も、我々と繋がっていて欲しいですわ。

ドラゴンズを頼む。

 

 

 

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2016/10/29 ドラフト6位・丸山 泰資(東海大)

176cm、75kg、右投右打。

地元・東邦高から東海大へ進み、ドラフト候補に浮上した最速151kmのストレートを投げる投手。

高校三年の夏には、県予選決勝で先にドラに入団した濱田と投げ合い、延長11回を投げ抜きながら敗れ、甲子園への夢は絶たれましたが、大学三年時には完全試合を達成するなど一年間で7勝1敗の好成績を挙げ、ドラフト候補として頭角を表しました。

どうやら彼の場合は、大学三年時点での評価が一番高く、四年時には肩に違和感を抱えていたため調子を崩し、今回の下位指名という結果になったようです。

と言うことは、三年時の調子を取り戻せることができれば、上位指名クラスの力があると言うことなんやろか。

 

彼が投げるボールを見ると、さすがに指にかかったストレートには威力を感じます。

安定してあの球質のボールを揃えられるなら、かなり面白い存在になれるでしょうな。

このストレートがあるだけにドロンとしたカーブは効果的で、140km台後半のストレートと110~120kmくらいのカーブの緩急は大きな武器ですな。

ただし動画を見る限り、もっとストレートで押す投球を見せて欲しいかな。

まぁ、効率よくアウトを取るためには正解なのかも知れまへんが。

 

一方でガタイだけで力量が決まるとは思わんけど、現代の野球選手としては彼は少々サイズがないような気がします。

150km級のボールを投げるというのは、身体のバネや筋肉のパワーはあるはずやけど、長いシーズンでその力を発揮し続けることができるのかどうか。

彼にとっては、プロで戦っていけるだけのフィジカルを、身に付けることが先決かも知れまへん。

 

また投球フォームを見て気になるのは、ノーワインドアップからテークバックに入る際に、グラブからボールが出て行くのがやや早く感じることかな。

早めにボールを打者に見せて、そこからの大きなテークバックも身体には隠れていないため、打者にとってはタイミングの取りやすいフォームやないかと思います。

このへんはプロ入り後に修正が必要になるかも知れまへん。

 

右肩に故障歴があるというが気になりますが、下位指名だけに周囲からのプレッシャーは大きくないはず。

伸び伸びと成長して、早く戦力になってくれることを期待してますわ。

 

 

 

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2016/10/23 育成ドラフト1位・木下 雄介(徳島インディゴソックス)

現状のドラは走攻守すべてに戦力が不足という窮状やというのに、大島と平田がFA権行使濃厚、かつFAや外国人を補強するにもカネがないとなれば、ドラフト指名はチーム浮上の生命線。

とくに最近のドラフトで失敗を重ねたことが現状を招いただけに、今回のドラフトでは失敗は許されまへんでした。

そういう追い込まれた状況の中で、指名選手が支配下6人+育成1人の指名というのは、個人的にはやや不足という印象なんやけど、投打の即戦力と素材型高校生を指名したのは、バランスとしては悪くなかったんやないかと思います。

とくに上位の二人は前評判として、投手の三番手、野手の二番手という選手だけに、来季は開幕から戦力として活躍してくれる期待は大きいね。

来春のキャンプが楽しみですな。

 

 

 

さて指名選手の寸評やけど、一昨年4人、昨年6人を指名した育成選手については、今年のドラは積極的には指名しまへんでしたな。

今年はこの木下君の一人のみ。

育成選手の制度活用への考え方を、球団が変えたということなんやろか。

選手間の競争を活性化させるためにも、個人的には育成選手は数多く保持して欲しいんやけとな。

来年以降の育成選手の指名がどうなるのか、ちょっと早いけど注目したいと思います。

 

前置きが長くなりましたが木下君のプロフィールとしては、投手として生光学園で甲子園まであと一歩に迫り、駒大に進学したものの一年で退学(同期にベイ・今永)。

二年間のブランクを経て昨年、徳島ISに入団して二年間活躍、今季の成績は28試合で1勝2敗3S、防御率3.45。

44回1/3の投球回数に対して19四死球と制球難を抱える一方、182cm、78kgのボディから投げ込むmax.150kmのストレートが武器というものです。

 

投球フォームの特徴としては、左足のステップがややクロス気味である一方で、このクロスステップが苦しいのか左ツマ先を開き気味に使っており、これで身体を何とか回しているように見えます。

しかしこのために身体の開きも早く、リリースが安定せずに制球難になってるのと違うかな。

個人的には、入団後の修正が迫られそうな気がしてます。

ただし150kmのストレートを投げられる肩は魅力的であり、この23才の「素材」がプロの世界で輝くこともあるかも知れまへん。

是非そうなるよう頑張ってもらいたいですな。

 

 

 

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2016/10/16 どうなるドラフト?

 

私ゃ、だいたいドラフトは終わってから指名選手を追いかけるもんで、いつも事前の予備知識はないんやけど、たまたま今年はYouTubeで数名の選手をチェックしてみました。

ホンマに一握りの選手しか見てまへんが、ごくごく簡単に感想を述べてみたいと思います。

 

まず指名方針についてやけど、私の持論として上位は大学、社会人を中心に指名して、高校生は下位指名すべきと考えております。

その理由はまず、高校生は素材段階の選手が多く、指名の際にその素材を正しく見極めることができるかどうか、さらに指名後にその素材をうまく育成できるのかどうか、リスクが大きいからですわ。

(KKコンビや松坂並みの甲子園の大スターは、人気という付加価値を考慮して例外やけど)

実際にプロ入り後に結果を残しているのは、高卒より大卒・社会人出身やというデータを見たこともありますし、ある程度計算できる年長者を指名する方がリスクは少ないでしょうな。

また高卒の選手はプロ入り後の育成段階が長くなりがちであり、一軍半の存在でウロウロしてから主力になるケースが少なくありまへん。

ドラで言えば森野や平田なんかがこのパターンであり、主力を張る年数は短かったのにもうFAなんつーことになりかねまへん。

(ちなみにFAまでにマエケンは7回規定投球回数に達した一方、平田は規定打席数に達したのは3回のみ)

周平なんかも規定打席に2~3回到達したら、さっさとFAになってしまう可能性もありますわ。

昨年のドラ1・小笠原は、ある程度は高校段階で身体が出来上がってましたんで、指名には支障はなかったし、実際に戦力化も早かったんやけどね。

つーことで、今季の場合はとくに人材も豊富やということもありますんで、上位の初回入札では大学・社会人でええと思います。

 

そんで個人的に上位指名して欲しい人材は、平凡過ぎるチョイスやけど田中君と吉川君かなぁ。

大学生の投手は田中君、佐々木君、柳君と見たけど、やっぱり田中君が一番魅力的に見えました。

ただし戦力として佐々木君とはあまり差はないと感じており、田中君を選んだのはパワーピッチャーというスタイルの魅力からです。

エンジンの大きいガタイから放たれる剛球の魅力に加え、スター性も感じられますんで、狙い通りに勝ってくれるようになれば、彼は集客力のあるエースになってくれそうな気がします。

 

ドラの1位指名候補である柳君は、テークバックで右肩が下がって担ぎ気味に投げるのがどうにも気になります。

そのおかげで落差のあるカーブが投げられるわけやけど、ストレートは球離れが早くなりやすい投げ方なんで、安定して威力のあるボールは投げられない恐れを感じます(ドラの野村と同じやね)。

 

野手の方は吉川君がええなぁ。

あのダイナミックかつスピード感のある守備は読売の坂本に通じるものがあり、スター性抜群ですわ。

今のファンから見放されつつあるドラにとって、スター性というのは実に重要ですんで、そういうところも踏まえた指名をしてもらいたいね。

打撃はクロスステップのため、腰が回り切ってないように見えるのが気がかり。

崩されてトンチンカンなスイングをすることは少ないと思いますが、もっと強いスイングができると思います。

 

まぁ、今からアレコレ言っても、実際にドラが指名できる可能性は小さいでしょうから、州のつに指名された選手をチェックして一喜一憂したいですな。

 

 

 

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2016/9/29 森新体制誕生

ペナント・レースが終わってやっと一息つけると思ってたんやけど、今朝になって「森監督代行の昇格決定」という報道が流れてるのを知りました。

さすがに新監督が決まったら、ここへ記事を投稿しないわけにはいきまへん。

今季の首脳陣の混乱も含めて、思うところを書いてみたいと思います。

 

まずは新監督に森代行が選ばれたことについては、次善の策であり悪くないと感じました。

個人的には落合GMの監督復帰が最善やと思ってましたが、記東スポの事が事実であればGMは健康問題を抱えているようで、おそらく今後も監督復帰はないんでしょうな。

(だから高木監督退陣の際に、GMが監督にならなかったのかと思えば納得できる話です)

これも東スポの記事ですが、以前から私が指摘してきたようにオーナー自身も非主流派の存在を認めました。

マスコミ報道を信じた方々にとっては、このコメントもオーナーとGMの言い訳、戯言としか思えないんでしょうが、私は推測してきた内容そのままなので、ほぼその通りなんやろうと思ってます。

そんな球団の状況だと、次期監督として当初報道された小笠原二軍監督では、谷繁監督と同様に非主流派に取り込まれて再び内部抗争の火種になりかねまへん。

したがってGMと気心の知れた森代行なら、少なくとも在任中に現場で内部抗争が勃発することはないでしょう。

この三年間でドラがこの内部抗争によってどれだけの力が削がれたか、それを考えればこれだけでも来季に向かってプラス要因になると思いますわ。

そして森代行自身も長年、ヘッドコーチとしてチームを統べる仕事をしてきたほか、とくに投手陣については起用を含めてすべて任されてきただけに、ある程度は監督としての能力が磨かれてきた人材やと思います。

チームの「すべてを背負う」のは初めてであり、そのプレッシャーに耐えられるのかどうかは分かりまへんが、私は彼の新監督就任を歓迎したいと思います。

 

何もない焼野原から立ち直るには、早めの新体制確立は不可欠でした。

そういう意味でも、この時期の体制発表はいい判断でした。

しかしやることは山ほどあります。

まずは現有戦力を鍛え直すこと。

キャンプでのドラの長時間練習は名物になりましたが、それが今ではダラダラと目的意識もメリハリもなく続けてるんやないか。

練習の質が低下してるなら、そこから見つめ直さんといけまへん。

そして外国人については、現有の選手たちの取捨選択をどうするのか、そして新外国人の補強はあるのかどうか。

もし新外国人の獲得があるなら、スペア級の選手ではなく主軸を張れる選手を獲る気があるのかどうか。

そしてドラフトでは即戦力になれる投手を中心に、この三年間のような外れドラフトにしないよう、十分以上に精査して正しい指名をしなければなりまへん。

 

 

 

しかしもっとも重要なことは、中日新聞社が内部抗争を止めることでしょう。

ええか、お前ら。

しょーもない足の引っ張り合いをして、ドラゴンズを腐らせることは許さんぞ!

ドラの後押しだけを考えろ。

それがお前らの存在意義や!

 

 

 

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2016/9/28 ● vs 読売ジャイアンツ 2-3x

今日で中日ドラゴンズは、2016年のすべての戦いを終えました。

58勝82敗3分と、5位からも大きく引き離された、ダントツの最下位やったと言えるでしょうな。

私がファンになってからだと四度目、そして負け方で言えば来季への展望が見えないという意味で、球団史上最悪のシーズンやったのと違うかな。

親会社も含めた球団組織は主流派と非主流派に分裂し、投打ともに戦力は極端に足らない。

この完全に瓦解してしまった組織を立て直すために、一番重要な要素である財力もない。

ドラが急速にファンからの興味を失いつつあるという意味では、球団にとっては存亡の危機にあるとさえ言ってもええでしょう。

どうやってこの焼野原のような球団を再興させるのか、今度失敗したら完全にファンから見放されるというそんな本物の危機感がない限り、このままドラは終わってしまいかねまへん。

中日新聞社、そして中日球団、現場スタッフ、選手の全員が、それこそ「一つになって」来季の勝利を目指してもらいたい。

頑張れ、中日ドラゴンズ

 

 

 

新体制やドラフトなどで、また記事を書きたいとは思いますが、今季のレギュラーシーズンを追いかける、私の旅も今日で終了です。

至難の業でしょうが、来季のドラの反抗を祈念して記事を締めたいと思いますわ。

皆さん、ありがとうございました。

来季もよろしゅうに!

 

 

 

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2016/9/27 ● vs 読売ジャイアンツ 1-5x

 

今季の田島は力でクローザーというスター・ポジションを奪い取り、中盤までは見事に期待に応えてきたんやけどなぁ。

大事な夏場になると急速に調子を落としてしまい、月間防御率は8月が5.25、9月が9.53と、シーズン前半の投球は見る影もなくなってしまいました。

心身ともにキツいポジションだけに、シーズン終盤になってガス欠になるのは仕方ないかも知れまへんが、しかしそれではこのポジションを任せることはできまへん。

プロ野球選手は短期だけ結果を残せても、フルシーズン活躍できなければポジションを与えられるには不足なのよね。

岩瀬が故障して以来、ドラのクローザーは福谷が定着できず、そして今季は田島が定着し切れんかった。

人材不足は深刻ですな。

いずれにせよ、田島も来季は一から「クローザー候補」として、福谷あたりと競争してもらわんと。

年俸は上がるでしょうが、それに溺れたら来季はないで。

頑張りや。

 

とにかく機関銃で大砲相手に戦うのは厳しい。

打線に核がないと、どうやっても得点力は下がりますな。

現状の打線は、弱い弱いと言われてきた近年のドラの打線の中でも、一番得点力に欠けるのは間違いないでしょう。

ここからレギュラー二人が欠ける可能性があるわけで、来季どうやって戦うのか未来図すら描けまへんわ。

ビシエドが開幕頃の打撃を安定して見せてくれるなら、少しはどうにかなるかも知れんけど、今季の奴を見る限りあの崩れやすい打撃フォームでは難しいような気がします。

う~~ん、正に暗黒(苦笑)。

若手で中軸になれる素養があるのは周平だけであり、福田も年齢を考えるとここから伸びるのかどうか分かりまへん。

とにかく有望な若手をドラフトで指名するとともに、スペア前提やなく中軸を担える外国人を獲得せんと。

ここまで堕ちれば、三年、四年かけて立て直すしかありまへん。

粘り強く、それぞれが泣きごとを言わずに、死にもの狂いで前進してもらいたい。

なんぼ負けても、私も応援するからな。

頑張ってちょ。

 

 

 

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