今オフにドラが新外国人を獲得するというのは聞いてたけど、まさか年俸一億円以上の選手を獲ってくるとは予想外でしたわ(苦笑)。
ええとこ五千万円くらいで、ハイリスク・ローリターンな宝くじを引くと思ってたんやけど、二線級とはいえ今季MLBで259打数で10本塁打という大砲候補と合意できたというのは、今のドラにしては上出来やというべきやろね。
年齢も来季開幕頃に29才と、まだ成長の余地が少しはありそうに見えるし、また監督コメントでは「NPBに順応する意欲もある」「性格がいい」選手とのこと。
これだけ聞くと、期待は膨らむばかりですな。
しかし問題は今季259打数で101三振という、.390にも達する圧倒的な三振率の高さ。
MLBにデビューした19年には、三振率.293と今季ほどの粗さはなく、ホームランの固め打ちにより205打数で19本塁打をマークするなど、順風満帆やったんやけどね。
この頃の打撃を取り戻せば、NPBでも爆発力を発揮できるかも知れまへんが、さてどうなることやら…。
今季のアキーノの全ヒット打球方向を確認しましたが、ライトへの打球はおそらくどん詰まりで定位位置より前に飛んだものしかなく、ホームランはすべて左中間からレフト。
見事なプル・ヒッターですわ。
内角も外角もすべてフルスイングで左方向へ持っていく。
ややアッパーなスイングのため、まず高めに穴があること、そして外角は少々ボールゾーンでもガンガン振ってしまうという悪癖が指摘されてます。
これは従来から見られた、典型的なNPBで失敗する外国人のパターンやね。
とくに最近のNPBの投手も、MLBに倣って平均的に150km以上のボールを投げる、パワーピッチャーが増加してますんで、高めや外角ボールゾーンに穴がある打者は、NPB投手の制球力の餌食になる可能性が高い。
チェンジアップ系にもモロさがあるようで、ストレートとの緩急にボロボロにされるイメージが浮かんでしまいますわ。
こういう打者としてのアキーノの性質を見ると、非常に不安になりますな。
一方で、MLBでもトップクラスの強肩を武器とした外野守備は、ややグラブさばきに不安定なモノを感じますが、それでも戦力としてかなり期待できます。
また走力の方も評価は高いとのこと。
まずはバットは振らせずに、NPBのストライクゾーンを確認するところからスタートさせて、そこからバッティング練習に移行していってNPBにうまく馴染むことがきれば、黄金期前半に活躍したアレックスのようになれるかも知れまへん。
とにかく日本人にないモノは持ってますんで、何とかそれを生かして欲しいね。
頑張ってや!
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