関西竜魂「戯言」

関西出身でも、野球を知ったときからドラゴンズファン

2022/11/2 ドラフト6位 内野手 田中 幹也 (亜細亜大)

166cm/68kg/右投右打

50m5.9秒、遠投100m

 

今回のドラフトで支配下選手として指名した、三人のアスリート系内野手のうちの一人。

事前の評価は非常に高かったようで、上位指名が有力視される記事をいくつか見てたんやけど、ドラにとってはラッキーな6位という「お買い得」指名となりました。

彼は一時期、潰瘍性大腸炎という難病に苦しみ、大学三年時の秋シーズンを棒に振ったようですが、これを頑張って克服して4年時には復活を遂げたようですな。

「忍者」というニックネーム通り、トリッキーな守備とスピード溢れる走塁が武器であり、4年時にはリーグ戦26試合で21盗塁という出色の記録もマークしました。

似通ったキャラを揃えすぎて、護身的には今回のドラフトには食傷気味なんやど、さて彼は頭数が揃った二遊間で頭角を現すことができるやろか。

動画でプレーを見ると、やっぱり目立つのは守備でのハツラツとした動きやね。

これは他の選手には、ほとんどない要素やないかな。

とにかく身体のキレが素晴らしく、三遊間への打球に飛びついて振り向きざまに送球するプレーなんかは、見てる者に正に忍者を彷彿とさせるはず。

一方で、その猛烈なスピード感には圧倒されそうになるんやけど、個人的に動きの緩急がないように感じられて、ほんの少しだけ不安を感じてしまう。

しかし大学時代の75試合で、エラーはたったの三つとのことであり、このへんは杞憂に過ぎんかも知れまへん。

プロに交じっても、あのプレーのキレとスピードは相当目立つはずなんで、非常に楽しみですわ。

 

スイングは非常にコンパクトな振幅で、確実にボールにコンタクトすることを意識してるみたいやね。

ロングヒットはないけど、速い打球で内野手の間を割っていくスタイル。

左半身のカベがしっかりしており、タイミングを外されると軸である右足を背中側へズラして、カベが崩れないようにするような芸当も見せるようです。

大学時代の通算打率は.277と決して高くはないけど、出塁率は.375と安定して高い。

コンタクト力で粘って四球が獲れるということなんやろね。

プロのボールを打てるのかが一番の問題やけど、そのうえで小柄な身体は正直気になる。

積んでるエンジンが小さいので、パワーという点ではどうしても不利になるはずや。

パンチショットのような最小限のアクションで打ち返す彼の打法なら、もしかすると対応できるかも知れまへんが、そうなれば相当の戦力になってくれるかも知れまへんな。

 

気になるのは走る、守るの点ではかなり期待できそうやのに、どの球団も上位指名しなかったことやね。

完治が難しいとされる病気が問題視されたのか、小兵であることが気になったのか、各球団の事情はよう分かりまへん。

しかし上手くハマればスターになれる存在やと思います。

是非ドラで大きな華を咲かせてもらいたい。

頑張ってや。

 

 

 

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