また高校野球の話やけど、イチロー氏のコメントは智弁和歌山の選手たちには、絶大な影響があったみたいやね。
「ちゃんとやってよ」という何気ない一言が、その場にいないはずのイチロー氏から、「いつも見られている」という意識を選手たちに植え付け、ええ加減なプレー、ええ加減な言動すらできなくなったとのこと。
落ちてるゴミすら見逃さず拾うようになったとか、人間的な成長にまで繋がっているのは凄いことやと思いますわ。
…なぜこの話をしたかと言うと、落合ドラゴンズが何故強かったかが、ここに関係してると考えてるからです。
落合体制で築かれた長時間練習が、何故単なるダラダラ続けるだけのものになってしまったのか。
それは「心の底まで覗かれてる」と選手に言わせるほどの、指導者の観察眼が失われたからやないかと、私はずっと考えてきました。
中心選手や期待の選手が正しいプレーをしているかどうかは、どの指導者でも見てるやろね。
しかし何故そのプレーが上手く行くのか、行かないのか。
心理状態まで詳しく分析してる指導者が、いったいどんだけいるんやろか。
アライバの二遊間を、井端が横着し出したと看破して、スイッチできる指導者がどんだけいるというのか。
そして中心・期待の選手だけやなく、ドラフト下位で入団してきたような、目立たん選手のプレーまで同じ目線で観察されたら、チーム全体の緊張感が高まらんわけがないでしょう。
一見結果を出していたとしても、手抜きが見えたらスパッと外されるんやから。
落合元監督は星野元監督とはまったく違ったモチベーターであり、そしてその能力によって名監督たり得たわけで、そういう指導者でなければ今のドラを立て直すことはできんのやろね。
(もっと言えば、落合元監督でなければアカンのでしょう…)
もっと選手たちに、見られているという緊張感を持たせる指導者が欲しいね。
ゲームの方は5番・福留、6番・周平の並びが生きたね。
今さら勝利に感動なんかないけど、良かったんやないかな。
福谷が心配やけど、周平が続けて結果出したのは好材料でしょう。
明日も頑張ってや。
(それにしても石垣は上げんのね…)
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