関西竜魂「戯言」

関西出身でも、野球を知ったときからドラゴンズファン

2020/12/16 福島 章太 (倉敷工)

177cm、88kgというガッチリした体躯から、スリークォーター気味の腕の振りで、147kmのストレートを繰り出す左腕。

左腕不足のチーム事情において、即戦力やないとはいえ、貴重な指名枠やと言えますわ。

少々太めに見える身体やけど、50mを6.3秒で走るということで、見た目によらず瞬発力もありそうです。

高校時代は一年秋からエースを務めてたものの、二年時に左ひじを疲労骨折して10月に手術した経緯があり、それでも三年夏には146kmを記録するまでに回復するという、アップダウンの激しい三年間やったのかな。

故障歴が気になるところやけど、球速を戻してきたということで完治したと思いたいね。

 

 

動画の方やけど、5位の加藤君よりも数は少なくて、フォームや球質を確認するのはこの二本くらいが適当かなぁ。

高校生合同練習会の動画は、センターカメラで撮影されてますんで、これがあるだけありがたいけどね。

さて本題の方やけど、フォームを見る限り力投型ではなく、力まず小さな動きから強いボールを生み出す、そのガッチリしたガタイを生かした投球やと感じました。

そしてテークバックが小さく、手首を頭の後ろに最後まで隠すため、非常に打者がタイミングを取りにくいフォームやね。

さらに柔らかいヒジのしなりからビュッと早いボールが来るので、打者は差し込まれ気味になるんやないかな。

しかし彼を変則とまでは言わんけど、打者を幻惑する左腕という点では育成の浜田と共通してますんで、タイミングを外すフォームだけではプロでは厳しいように思います。

結局はボールそのものの威力、そしてプロとして一シーズン投げ続けるフィジカルが、彼に身に付くかどうかがポイントやないかな。

 

 

最近のドラは左腕のドラフト指名自体が少なく、この5年で指名した小笠原、福、笠原、垣越、橋本のうち、しっかり戦力になったのは福だけなのよね。

だからこそ彼は即戦力やないとはいえ、何とか早く一軍に上がって欲しい。

とにかく早く戦力になってくれることを祈ってます。

 

 

 

 

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