関西竜魂「戯言」

関西出身でも、野球を知ったときからドラゴンズファン

2017/12/31              2018年のドラゴンズ展望

 

今んとこ18年シーズンでの前評判も芳しくありまへんな。

本塁打王ゲレーロは読売に去り、乏しいローテーション投手であったバルデスジョーダンを放出(ジョーダンは退団?)して、代わりにファイターズから正捕手候補として大野奨太をFAで補強。

新外国人は例によってビシエドゲレーロのようなネームバリューはないし、即戦力に乏しく補強ポイントを外したようなドラフト指名。

17年シーズン5位の弱小チームが行った戦力の出し入れとしては、マイナスの方が大きいと見られているようです。

まぁ、客観的に見ればそう見えるのは不思議やないでしょう。

相変わらず絶望的な気分になりますが、18年シーズンへの希望はないんやろか。

 

まず一つ個人的な感想を言っておくと、正直なところゲレーロのバットはある程度評価してますが、奴という選手は評価してまへん。

確かにホームランはバカバカ打ってくれたけど、打線前後でのサポートがなかったこともあって、勝負どころではあまり打てなかった。

(まぁ、マギーや坂本や本調子の阿部に囲まれたら、狭いドームで50本打つかも知れまへんが)

一人で局面を変えられるほどの力強さはないというのが私の評価であり、もっと言えば投手の軸が抜けるよりはダメージは小さいはずです。

そんで、それ以上に奴に対して抱いてるネガティブな要素としては、チームへの忠誠心が感じられんことですわ。

シーズンオフになってから奴の移籍が報道され始めた際に、「カネにならないプレーはしない」、「だからちょっと痛いところがあるとベンチへ下がる」なんつー記事をいくつか見ました。

死球をぶつけられたり自打球が当たったりすると、あっさり交代してたのを何度も見てたけど、確かに痛みの程度は分らんとは言えそういう場面は多かったね。

出稼ぎ意識の強い外国人はそういう傾向は強いとは思うけど、チームへの帰属意識を抱いて名誉のためにプレーする選手も少なくありまへん。

ゲレーロの場合はこれまで見てきた外国人のなかでも、とくにカネにドライに見えましたんで、勝利のために選手が無理を重ねないかん局面では、おそらくあんまり戦力にならんやろと思ってます。

(チームへの帰属意識バルデスジョーダンの方が高かったやろね)

まぁ、いろいろ書きましたが奴の退団によるダメージは、思ったより小さいんやないやろか。

 

とは言え打線の方は、平田が完全復帰して、福田が17年シーズンの調子でフルシーズン出場できたとしても、ゲレーロの穴は埋まらんやろね。

期待したいのは、京田がプロに完全に適応して、さらにスピード・パワーともに進化することで、カープのキクマル・コンビのような長打も足もある存在になること、そして毎年恒例の周平の完全開花ですな。

京田についてはシングル・ヒッターというイメージが強いかも知れんけど、個人的にはあまり当て逃げはしてないと感じてましたんで、もっと強いスイングができるようになれば、ファイブ・ツール・プレイヤーになれるんやないかと期待してるのよね。

一方の周平は、入団以来打てん内角に加えて、17年シーズンでは自分の打撃を見失って長打も打てなくなってしまいました。

トップを作るのに「あーでもない」「こーでもない」を繰り返してるうちに、もともとのベースになる打撃フォームまでめちゃくちゃにしてしまっただけに、18年シーズンはマイナスからのスタートになるかも知れまへん。

しかし奴を担当して、もともとの長所を知っている石井打撃コーチが着任したことは、奴にとって転機にできるかも知れまへん。

ぜひ福田とともにオールスターに出場する奴を、18年シーズンには見てみたいもんですな。

 

投手陣の方は、ドラフトで重点的に補強してましたが、個人的には一番伸びしろを感じてるのよね。

多くのファンが同じく期待してると思うんやけど、若い連中が少なからずええところを見せてくれたことには、大いに手ごたえを感じてます。

球質が異なるものの、強いストレートを武器とする小笠原と鈴木翔太は、将来のエースの器ですわ。

両者ともフルシーズン戦える身体やなかっただけに、このオフにどんだけ自分を追い込んで鍛えられるかが問題でしょうな。

とくにイチオシの鈴木翔太は、関節が柔らかすぎて精密な身体の制御ができないみたいなんで、適度に関節周囲の靭帯を強化する必要があるやろね。

二人とも大きく羽ばたいて欲しいもんです。

 

柳も17年シーズンでの投球は悪くありまへんでした。

制球、球威ともまずまずであり、要所での一発病さえなければもっと勝てたはずですわ。

キャンプで故障したため練習が不十分に終わったことが、シーズン中でも故障を頻発した原因でしょう。

まずは奴もしっかり身体を作ることでしょうな。

 

17年シーズン終盤で、大きな輝きを見せたのは笠原。

奴もローテーション入りの資格十分であり、上記の三人とともにローテーションに定着して欲しいと、大いに期待してますわ。

 

 

18年シーズンはドカンドカンと得点力を発揮するような野球は望み薄やけど、若手投手が躍動するようなシーズンにはなるかも知れまへん。

昨季よりは輝きを感じながら、野球観戦できるような気がしますわ。

頑張れ、ドラゴンズ!

 

 

 

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