関西竜魂「戯言」

関西出身でも、野球を知ったときからドラゴンズファン

2016/11/14 ドラフト5位・藤島 健人(東邦高)

176cm/80kg/右投右打/遠投100m/50m走6.8秒

投げては最速146kmのストレートで押すパワービッチャー、そして打っては通算49発の長打力を誇るスラッガー

ガッチリとした体格を生かした、パワフルなプレーが彼の持ち味のようですな。

甲子園には高1夏、高3春夏の三度出場し、投手としては2勝3敗、防御率3.86、打者としては打率.481、1本塁打10打点という成績を残しています。

地元出身の甲子園のスターということで、プロ入り後の注目度はかなり大きなものになりそうやね。

 

さて彼の場合は投打とも評価されているんやけど、報道を見る限りまずは投手でスタートするのかな。

彼自身も投手を希望してるようであり、そういう意味では気分よくプロ生活に入れそうですな。

では動画を見た個人的な彼の寸評を書いてみたいと思います。

 

身長176cmというのは、現代の野球選手としては小柄な部類やと思いますが、「バンビ二世(先代を知ってたらまったくイメージが違うけど)」という呼称にもかかわらず、非常にガッチリした筋肉質なガタイであり、そのプレーはパワフルです。

とくに下半身でリードする軸回転は強烈で、それが投打のプレーに生かされてるように見えました。

まず投手としての彼やけど、動画で見る限りストレートの球速は平均140km前後で特別な速さはないんやけど、下半身主導で放たれて捕手のミットにドーンと収まるボールには威力を感じます。

ただし腕の振りはアーム式であり、かつ左腕も使えていないことから、現状ではプロの世界で求められるキレは出せないような気がします。

投手として長く続けて行くなら、右ヒジから手首にかけての使い方や、左腕でパワーを増強する方法を、早々に覚える必要があるのと違うかな。

 

一方で打撃の方は、下半身のパワーで得られる軸回転で、マトモに打ち返した打球はスタンド中段まで軽々とブッ飛んでいきます。

フォームとしては上半身では脇を締めてバットを固定し、強烈な軸回転によって腰を支点に、テコの原理でボールを叩くスイングに見えますわ。

一方で上半身は脇は締まって左肩のカベはできてますが、ヒジや手首はあんまり使えておらずドアスイングのように感じました。

 

こうして見ると、技術的には課題が多いように見えますが、基礎的なフィジカルには優れてると思いますんで、時間をかけて課題を克服すれば戦力になってくれるかも知れまへん。

個人的には打者がオススメなんやけど、さてどちらに適性があるのか注目したいね。

 

 

 

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