関西竜魂「戯言」

関西出身でも、野球を知ったときからドラゴンズファン

2020/2/8  キャンプイン

いよいよ20年シーズンのスタートです。
今季は東京五輪を挟む影響で、ペナントレース開幕が一~二週間は止められてますんで、キャンプでの調整スピードもピッチを上げる必要があります。
すでに昨日には二軍が、今日は一軍がそれぞれ練習試合を実施しましたが、現状が表れたゲームになったようですな。
まぁ、この時期の結果が選手の評価を確定するわけやないけど、当然それがムダに終わることはありまへんので、興味深く見せてもらいたいね。
若手が、ベテランが、新戦力が、いい結果を出してくれることを、大いに期待してます。


石川昴の評価が非常に高いのは、個人的には予想してたこととは言え、やっぱり嬉しいもんです。
技術もパワーも高校生としては図抜けており、あとは早い段階で一軍の戦力になれるかどうかに、注目が集まるでしょうな。
一方の根尾の方は、やはりテークバックあたりを修正してきましたが、かなり上体に力が入っており、現時点ではまだ一軍は遠く見えます。
まぁ、二人とも時間はたっぷりありますんで、カタチをしっかり作っていってもらいたいね。


一方で一軍の方では、阿知羅の大量失点と藤嶋が食らった一発で敗戦となりましたが、それ以外では内容のあるプレーをした選手も多く、悪くないゲームやなかったかな。
とくに山本拓はカットボールを覚えたり、球速を増したり、普通に本格派として魅力ある投球をしてましたわ。
又吉も上体を立てて、復活のキッカケを掴んだかも知れまへん。
打者では武田や溝脇に一発が出たほか、郡司も飛距離十分の際どいファールを放っており、次を期待させる内容やなかったかな。


今日、結果を出した連中は次も、そして今日は結果が出なかった連中は次に、頑張って結果を出してもらいたいね。

 


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2020/1/30  キャンプイン間際

この間、シーズンが終わったと思ってたら、もう今季のキャンプインなんやねぇ。
あっちゅー間やね、ホンマに。
ずーっと負け続けてるチームやのに、さして目立った補強もせず、どうやって勝つつもりなのか、球団の編成には厳しい目を向けてるところやけど、現実に補強はありまへん。
とにかく既存戦力を中心に、何とか勝つ術を見出すだけやね。


さて、ここからは私個人の今季への期待やけど、まずは鈴木翔太の復活かなぁ。
(復活言うほど実績ないけど…)
昨季の奴はメスを入れた右指の違和感が拭えず、なかなか本来のキレのいいボールを投げられんかったようですが、シーズン終盤には徐々に感覚も戻ってきたようなコメントを見ましたんで、今季には期待してるのよね。
制球難の方も、同じく肩ヒジの可動域が広いマリナーズ・菊池と同様に、徐々に安定してくれるとええけどな。
チーム内の期待値はかなり下がったでしょうが、周囲の目を刮目させるような活躍をしてもらいたい。
頑張れ!


次は梅津がエースに成長してくれるかどうか。
昨季後半の投球を見れば、奴にその器があることは疑いありまへん。
これで緩急が使えたら、鬼に金棒やと思いますわ。
一番の課題は本人がコメントしてた、長いシーズンを投げぬくフィジカルやろか。
シーズン後半に投げただけで、相当疲労が溜まったとコメントしてましたんで、そこは自主トレとキャンプでみっちり鍛えてもらいましょうか。


そして最後に、やはり根尾と石川昴やね。
この二人をカタチにするのは、NPBにおけるドラの義務。
いきなり戦力とは言わんまでも、来季へのカタチを今季中には見ておきたい。
今季は開幕で奴らが揃うであろう、ウエスタンリーグも大いに注目せんといけまへんな。

 


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2020/1/18  ミスタードラゴンズ急逝

私がドラと人生を共にするようになった、あの74年シーズン。
「1番・高木が塁に出て~」のフレーズは、私が覚えたポップスのメロディーの一つになりました。
主要打撃タイトルがなかったのは、次のミスタードラゴンズである立浪氏と同じで、スーパースターというにはややいぶし銀がかったところがありましたが、その安定して走攻守に秀でたプレーは明らかにスター中のスター。
14年に実施された「NPB80周年ベストナイン」でも選出されたように、彼は多くのファンに球史におけるセカンドのナンバーワンと認知されている、ドラゴンズの大きな宝でした。


そして彼は当然のことのように監督に就任したものの、一度目は例の「10.8決戦」で読売の引き立て役となってしまったうえに、二度目もCS三連勝からの三連敗、その翌年はBクラスに沈んで、選手時代とは違って最後まで栄光には縁がありまへんでしたな。
二度目の高木体制では、私もそのチーム運営に何度も苦言を呈したもんです。
誰よりも熱く勝利を渇望しながら、そのために指揮官としては視野が狭かったように思います。
しかしテレビ解説での紳士的でありながら、深い野球への知識や毒のある叱咤激励には、ホンマに楽しませていただいきました。
私のファン歴の中で、彼が輝く存在の大きな一人であることは間違いありまへん。


事前に体調を崩されたという報道がなかったため、彼の急逝には驚きました。
ドラゴンズを支える主柱として、常に彼はそこにいると感じてきただけに、星野仙一の逝去とともに、私のファンとしてのハートに穴が開いたような寂寥感があります。
ドラゴンズをドラゴンズたらしめているのは、その輝かしい球団史やというのに、それを体現する存在がクシの歯のように欠けていく。
これが寂しくないわけがないやろ…。


数々の無礼を申し訳ありまへん。
これからも貴方は私のスターです。
ありがとうございました。


合掌

 


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2020/1/13  年末の愚痴の続き

新年早々、景気の悪い話で申し訳ないんやけど…。
いっぺん中日新聞社に対して「球団売却すべし」と口にしたら、それしかないような気がしてきたのよね。
何が問題かって、とにかくカネを使わずに儲けることを、ドラゴンズの存在意義にしてしまって、勝ってファンに夢を売ることを二の次にしてること。
親会社の規模的に、他球団に比べて経済力が劣りがちやというのは分かるけど、7年連続Bクラスに沈んだというのに、「昨季は黒字だった」とドヤ顔でコメントしてるなんて、私としては絶望的な気分になりましたわ。
これが私が45年以上、人生賭けて応援してきたチームかと…。


今オフでは、切り札セットアッパーのロドリゲスが流出したのに対して、補強はドラフトと安物外国人のみ。
ロドリゲスからは3年6億円以上を「吹っ掛けられた」らしいけど、一年あたり2億円強ならその値打ちはあるんやないのん?(MLBとの奴の契約条件を見る限り情報は正しそう)
「そんなカネは出せない」とあっさり撤退してしまうあたり、かなりゲンナリしてしまいますわ。
ドラは安い「掘り出しモノ」の選手を集めて、安く勝つことを目指してるみたいやけど、全球団がそれを理想としていながら、結局はカネを使わざるを得なくなってるのはナゼなのか。
ドラだけはそれをできると思ってるなら、その根拠はどこにあるのか。
客観的には、はっきり言うて「アホ」です。
こんなムシのええ話、100%とは言いまへんが95%はあり得ん話。
ファンをナメてるとしか言えまへんな。


ドラは7年連続Bクラスの常敗チーム。
黄金期には、12球団で最高クラスに高騰していた選手総年俸も、チーム成績の低迷が続いて今や最下位。
少なくとも人件費にはカネはかかってないのよ。
そんな財政状況にありながらカネは出せんというなら、いったいナンボなら出せるっつーの?
FA福田への獲得に名乗りはあげたみたいやけど、安い選手に補強の努力をしましたという、アリバイ作りやないかと勘繰ってしまうわ。
最後の大型補強はビシエドやったけど、ええ選手を獲るにはカネがかかるし、運よく安価に獲得できたとしても、今回のロドリゲスのように活躍すれば高騰する。
外国人にしても国産戦力にしてもカネを惜しんでると、NPBに慣れてこれから大活躍というところでリリースして、十分実りを回収できんということになるはず。
しかも新陳代謝が十分進まず、若手を使う風潮に乏しいため、中途半端な戦力がポジションを埋めて譲らん悪循環。
これでは安定して強いチームなんて、絶対に作れまへんわ。


ファンに強いチームを見せるのが、プロ野球球団の義務やと思う。
それを無視して、ファンからかき集めたカネで「儲かった」と、大喜びしてる球団なんて情けなさ過ぎるで。
やっぱり身売りしかないのと違うか。

 


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2020/1/1  謹賀新年

明けましておめでとうございます。
令和二年は落合体制の残渣を排斥した、与田体制の二年目になりますな。
初年度は前年よりも借金を減らしたものの、順位的には5位に沈んでしまい、7年連続Bクラスと不名誉な記録を伸ばしてしまいましたが、さて今季はどうなるやろか。
せめてそろそろ、CSで戦う姿くらいは見せて欲しいんやけどね…。


オフの補強は目立ったものはありまへん。
ロドリゲスが流出したのを、また安い新外国人の獲得でカバーしようとしてますが、このプラスマイナスはどうやってもプラスにはならんでしょう。
補強が効果を発揮するなら、ドラ2の橋本、ドラ3の岡野の二人が戦力になれるかどうか。
それだけかな。


あとは既存戦力を底上げできるかどうか。
正直なところ、未知数な若手が予想外なブレークをするしか、野手の方は今季の数字が目いっぱいやないかな。
大島にはそろそろピークアウトのリスクがあるので(すでに守備に陰りが出てる)、京田がよっぽど伸びてくれんと、マイナスにしかならんやろね。


一方で投手陣の方は、昨季で何となく戦うかたちが見えてきたような気がします。
何と言っても、梅津と小笠原にエースの器が感じられ、戦力になれるのは今季が最後かも知れない大野雄に、昨季ブレークした柳の四人は、額面通りなら強力なスターターでしょう。
そこに昨季のエースを期待された笠原に、後半に成長を見せた山本拓、逆に前半光った清水、期待の大器・石川翔も控えており、外国人の力を借りなくてもローテーションを組めるんやないかな。
リリーフの方は、鈴木博がクローザーに定着するのがベストやけど、奴がダメでも藤嶋と福がブレークしたのは大きいね。
とりあえずマルチネスの残留は決まっており、昨季の後半でクローザーを務めた岡田、18年後半のクローザー・佐藤など、力のあるメンツは揃ってきました。
こうして見れば、投手陣には相当の底上げが、期待できそうな気がしますわ。


問題は首脳陣がどんなタクトを揮うのか。
若井選手が増えてきましたんで、前半は育成モードを敷きつつ五割ラインから離されんように戦い、後半に向けて戦力が揃ったところで勝負!と行きたいけど、そう上手くはいかんやろね。
しかし大野雄のFA権行使を考えれば、来季は相当の補強をせん限り、戦力ダウンは否めないだけに、何とか今季は全力でAクラスを掴みたい。
しかし二年目を迎えることで、一年目に与えられた選手間の緊張感を失う与田体制が、昨季よりも成績を伸ばせるのかどうかは懐疑的です。
よっぽど首脳陣がチームをしっかり掌握して、選手たちが100%の力を発揮できるよう環境を整えん限り、階段を上がることは難しいかも知れまへん。


最後に、球団には夏場まで許された補強の努力を、最後まで諦めずに実施して欲しい。
黒字経営を誇る前に、強いチームをファンに見せるのがアンタらの義務や。
頼むで。

 


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2019/12/24  身売りしたら?

オフシーズンになって、ドラの選手の移動はロドリゲスの退団と、FA福田獲得失敗くらいやろか。
ロドリゲスへのMLBの高額オファーには、中日球団は最初からあきらめムード。
そして安価な選手相手ということで福田獲得レースへ参入したものの、有効なカードもなくほとんどポーズにも見えるものに見えました。


落合GM時代から、球団は二言目には『カネがない』。
カネがないから選手を引き留められず、そしてFAや外国人の補強にもカネをかけられずで、戦力を揃えることが難しくなってます。
しかも育成もままならないとなれば、強いチームになるはずがないのよね。
前監督の森さんがドミニカルートで、割と当たりの外国人を連れてきてくれたけど、当たれば年俸が高騰して短期でリリースすることになる。
安価な選手で勝ちたいなら、間違いのないドラフトをして、必ずその彼らを育て上げんといかん。
そう、ファイターズのように。
今のドラには、そういうノウハウがないから、そのマネはムリでしょうな。
そもそも安価な若手であっても、育って戦力になれば年俸は上がる。
年俸と選手の力量はだいたい比例してるから、強いチームの総年俸は高くなっていくのが当たり前なのよね。
それを『金がない』と言い出したら、勝つつもりがないというのと同義であり、ファンに対する背信行為やないないのか。


カネがないなら、中部地方の有力企業に身売りしてくれ。
中日新聞が人事なんかもオモチャにして、それで勝つならまだしも、黄金時代をメチャクチャにしたんやから、もう親会社としての資格はないでしょう。
トヨタドラゴンズが無理なら、中電ドラゴンズでも名鉄ドラゴンズでもええわ。
もう中日新聞はウンザリです。

 


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2019/12/14  ドラフト1位  石川 昴也 (東邦高)

185cm、87kgの大柄な体躯から、高校通算55本塁打を放った、右投げ右打ちのスラッガー
投手としても最速144kmのストレートを投げるだけに、遠投も120mと野手として強肩であり、50m走6.3秒という数値も悪くない。
高校三年時の選抜大会決勝では、打者として二発を放ち、投手として完封するという獅子奮迅の活躍で、チームを全国制覇に導き、その後のU18でも木製バットに対応して、8試合で打率.333、本塁打1、打点9と活躍を見せてくれました。
とにかく彼については、夏の甲子園の終了後に、大学JAPANとの壮行試合からU18大会にかけて、木製バットに見事に対応していたことが評価を高めましたな。
それまでは上位指名候補だったのが、ドラフト間際になって一位候補、そして当日には三球団競合と、どんどん評価が上がっていったのが印象的でした。


ここで私も何度も指摘してきましたが、チームはスラッガー不足が顕著であり、その候補生としては石垣くらいしかおりまへん。
既存戦力の中で、スラッガーとして認知できるのは福田くらいであり、ロングヒットを期待できる中距離砲を含めても平田と周平のみ。
それぞれ年齢的に30歳を過ぎてきたとか、近々FAリスクのある選手たちであり、二~三年あるいは数年先には退団してるとか成績が下り坂になってる可能性があります。
そういう危機的状況やというのに、球団がナゴドを本拠地としてることで国産スラッガーを諦めたのか、近年のドラフト補強が投手偏重に見えたため、個人的には大いに不満やったのよね。
石川君が将来のドラを担ってくれる、スラッガーになってくれるのかどうか。
それはドラゴンズの将来を決める要素になるかも知れまへん。

 


今年の高校野球界は、佐々木君と奥川君というビッグネームが輝き、他の選手はややその陰に隠れたような扱いでした。
私も日頃からアマチュアの選手個人には、あまり注目してないために、石川君については予備知識が少なかったんやけど、U18で活躍したというイメージは残っており、木製バットに対応してることへの好印象は抱いてました。
鳴り物入りで入団してきた根尾ですら、木製バットとプロのレベルへの対応に苦労してることを考えれば、石川君はプロへの順応が早いかもと思ってたのよね。
それでは動画を見た感想を書いてみます。


『スゴいね』
いやぁ、素人目には彼の打撃は、新人レベルとしてはバツグンに見えましたわ。
根尾の場合は、その頭脳とバネやキレを感じさせるフィジカルを評価したんやけど、石川君の場合は技術そのもの。
まず目につくのは身体の割れ。
周平あたりはなかなかできんかったのに、すでに彼はしっかりこれができてますわ。
これによって身体が生み出せるパワーを、うまく引き出すことができるし、投手がタイミングを狂わせようとしても、それに対する対応幅が大きくなる。
確率が上がるし、パワフルなスイングもできるわけやね。
そしてもう一つは、両サイドへの対応力の高さ。
外角へは腕が伸びて、いいタイミングで右へ強打できる。
おそらく彼の一番いい打球は、右中間方向へ飛ぶんやないやろか。
一方で内角に対しても、腕を非常にうまくたたんで、身体に近いポイントながら軸回転で左へ強打できる。
プロに入って同じことができるかどうかは分からんけど、少なくとも高校球界でああいう技術を持った選手は、なかなかおらんやろね。


とにかくスラッガーが足らん野手陣において、今回のドラフトで彼を指名したことは、あらゆる面から120%正解やったと思ってます。
素材は大丈夫。
あとは入団後の育成が重要ですわ。
根尾と彼という一級品の素材を、どうかドラが腐らせるなんてことがないよう、厳しく、そして暖かく育成してもらいたい。
仁村二軍監督、責任は重大やで!!

 


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