関西竜魂「戯言」

関西出身でも、野球を知ったときからドラゴンズファン

2020/1/18  ミスタードラゴンズ急逝

私がドラと人生を共にするようになった、あの74年シーズン。
「1番・高木が塁に出て~」のフレーズは、私が覚えたポップスのメロディーの一つになりました。
主要打撃タイトルがなかったのは、次のミスタードラゴンズである立浪氏と同じで、スーパースターというにはややいぶし銀がかったところがありましたが、その安定して走攻守に秀でたプレーは明らかにスター中のスター。
14年に実施された「NPB80周年ベストナイン」でも選出されたように、彼は多くのファンに球史におけるセカンドのナンバーワンと認知されている、ドラゴンズの大きな宝でした。


そして彼は当然のことのように監督に就任したものの、一度目は例の「10.8決戦」で読売の引き立て役となってしまったうえに、二度目もCS三連勝からの三連敗、その翌年はBクラスに沈んで、選手時代とは違って最後まで栄光には縁がありまへんでしたな。
二度目の高木体制では、私もそのチーム運営に何度も苦言を呈したもんです。
誰よりも熱く勝利を渇望しながら、そのために指揮官としては視野が狭かったように思います。
しかしテレビ解説での紳士的でありながら、深い野球への知識や毒のある叱咤激励には、ホンマに楽しませていただいきました。
私のファン歴の中で、彼が輝く存在の大きな一人であることは間違いありまへん。


事前に体調を崩されたという報道がなかったため、彼の急逝には驚きました。
ドラゴンズを支える主柱として、常に彼はそこにいると感じてきただけに、星野仙一の逝去とともに、私のファンとしてのハートに穴が開いたような寂寥感があります。
ドラゴンズをドラゴンズたらしめているのは、その輝かしい球団史やというのに、それを体現する存在がクシの歯のように欠けていく。
これが寂しくないわけがないやろ…。


数々の無礼を申し訳ありまへん。
これからも貴方は私のスターです。
ありがとうございました。


合掌

 


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