関西竜魂「戯言」

関西出身でも、野球を知ったときからドラゴンズファン

2018/12/13  新体制

しばらくドラフトの話題ばっかり書いてきましたんで、せっかく誕生した与田新政権については、述べる機会があまりありまへんでした。
まぁ、就任直後ではその手腕は分からんかったけど、秋季キャンプを通して見た感想を言えば、「期待できるかも?」です。
何より的を射ていると感じたのは、投手陣に対する指導で「ストライクゾーンに向けて、思い切り腕を振れ」です。
今季のドラ投手陣はとにかくコーナーを狙いすぎ、結局ボール球が多くなって、カウント球を打たれたり四球を出したりと、完全に悪循環に陥ってました。
それに対する監督コメントは「四球を減らせ」やったけど、それは指示やなくて目的、ゴールなのよね。
具体的な手法がなければ、その目的は達成できまへん。
「ストライクゾーンに投げ込む」というのは、投手にとって当たり前の心得ではあるけど、打たれる恐怖感に負けてそれができなかった。
もちろんストライクゾーンで勝負すれば、打たれるリスクは大きくなるのは間違いないけど、だからこそ「思い切り腕を振」らんとあかんのよ。
もし甘いコースへ投げてしまったとしても、強いボールでファールを取る。
そういう投球を続けていれば、失点する確率は下がっていくと私は信じてます。
こういう指導なら、まずは「○」ですな。


ドラのキャンプは練習量が多いと評判です。
しかし最近数年間は結果が出てまへん。
練習するのに結果が出ないっつーのは、練習する側の選手にとって、どうしてもモチベーション維持が難しくなるやろね。
これは非常に大きな問題のはずなんやけど、いったい何が原因なのか、チームは把握してるんやろか。
現在の長時間練習は落合体制でスタートしたんやけど、当時は新体制で「練習する奴が勝つ」という考え方が打ち出されたため、選手が自主的に競うように練習していたと聞いてます。
アライバや森野は、落合監督の「虫ケラノック」で失神寸前になるまで鍛えられ、一流への階段を駆け上がって行きました。
しかし一方で、練習が長時間過ぎて集中力が維持できないというデメリットも、実は存在していたと当時のOBが語っています。
当初のような眼を血走らせるような練習も、それが日常になるにつれてひび割れも生じていったということやろか。
黄金期の練習ですらそういうことが言われるんやから、今の練習は推して知るべし、かなぁ…。
ベテラン連中が若手を指して、「目的意識がない」というコメントをすることがあるけど、長い練習時間をこなすだけに陥ってるのが想像できますわ。
短い時間でも、自主的に目標を定めて、力を入れて練習する。
そして、それができるようになれば、その時間を伸ばす努力をする。
そういう内容に拘った練習をするべきやないか。
無意味に練習時間だけを誇るようなマネは、そろそろ止めようや。
新しい体制には、そういう方向性を期待したいと思ってます。
キャンプが楽しみやね。

 


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