関西竜魂「戯言」

関西出身でも、野球を知ったときからドラゴンズファン

2018/6/25  鈴木翔太

何度か書いてきたんやけど、今のドラで一番ビイキの選手は鈴木翔太なのよね。
ドラフト時に高校時代の動画を見て、ビビッと逸材やと感じたのがキッカケなんです。
身体がまったくできてない原石だったこと、ヘルニアに苦しんだこと、育成の方向がブレていたことから、頭角を現すのに時間を要しましたが、ようやく昨季5勝を挙げて将来のエースへの道を示したんやけど…。
今季はキャンプからまったく精彩を欠き、開幕一軍から漏れただけでなく、今も二軍ですら結果を出せず苦しんでます。
いったい奴は何をしてるのか、24日のウエスタンでのゲームを見て、感じたことを書いてみたいと思います。


まず奴自身のコメントから、今季の不調は「昨季の制球難がインステップに原因があった」、「だからアウトステップ気味に修正してみたらストレートの威力をなくした」、「今は修正したステップのまま調整している」とのこと。
制球力を気にしてる様子は昨季からありましたが、最大の武器であるストレートの威力を落としてでも、制球力を改善させようとしているようですな。
そこそこのストレートと、そこそこの制球力で、プロ野球を生き残っていこうという考えなんやろね。
う~ん。


そんでウエスタンでの投球を見たわけです。
ちなみに結果から書くと、24日のゲームでは先発登板して3回2/3で被安打3、奪三振4、四死球6の5失点。
エスタンの通算でも51回2/3を投げて、奪三振34、四死球35の防御率6.10です。
奪三振より四死球の方が多いんやから、ストレートの威力を抑えたのに、制球はちーっとも改善せんかったということですわ。
投球フォームの方も、昨季よりアウトステップしていますが、軸足に十分重心が乗っているようには見えず、下半身のパワーが解けたような状態やないかと感じました。
確かにインステップは、背骨のヘルニアを抱えた奴にはキツいし、制球も付きにくいのかも知れまへん。
しかし個人的に意見を言えば、奴の武器はしっかり指にかかれば、強烈なスピンで打者が当てるのに苦労するストレートです。
その威力を失くして制球がマシになっても、武器のない投手が一軍で戦えるわけがありまへん。
たまにストライクが入るストレートが打者を圧倒できれば、それだけでボールゾーンですらストライクになる可能性もあるんやから、奴がやるべきことはその武器の威力をさらに上げることやないのか。
同じように肩ヒジが柔らかい菊池雄星も、柔らかい腕を制御できるようになるまで時間がかかったということであり、奴もプロの身体になるにつれて制球力も上がってくるかも知れまへん。
いざその時にストレートに威力がなければ、平凡な右腕に終わってしまうことになる。


とにかくストレートを磨け。
それがプロの一流になる近道やと、単なる素人ファンが無責任に言うときますわ。

 


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