関西竜魂「戯言」

関西出身でも、野球を知ったときからドラゴンズファン

2017/10/31           育成ドラフト

 

 ■育成2位・石田 健人マルク(龍谷大)

 

父がベルギー人、母が日本人のハーフで、東邦高校から龍谷大へ進学した、max.147kmを誇る184cm、83kgの長身右腕。

大学時代の通算成績は、44イニングを投げて1勝3敗、防御率5.11。

目立つのは四死球率が8.39もあって、ほぼ毎イニングで四死球を出してるところやろか。

アマ時代の実績を見ると、あんまり目立ったものはありまへんが、長身から投げ下ろすストレートに魅力を感じたということやろか。

 

 

投球フォームを見ると、左足を上げてからテークバックに入る際に、大きく左腕を上方に突き出すとともに、左足も大きく踏み出してますな。

身体を縮めて溜めたパワーを一気に放出するような、そういう力の入れ方に見えなくもありまへんが、この動きの中でダブルモーションを入れているように、スムーズに見えない彼の身体の動きにはムダを感じます。

おそらくこうしたムダのために、下半身と上半身の動きがうまく連動しないため、彼の意図通りのボールを投げることが難しく、それで四死球も増えてるということやないかな。

フィジカルに魅力があり、正しくメカニクスが機能するようになれば大きく飛躍するのでは、という原石としての指名やと感じました。

 

入団後にやるべきことは山ほどありますが、スカウトの目を信じれば戦力になれるだけの素材のはず。

誰よりも練習して、早く二桁の背番号をもらえるよう、頑張ってもらいたいですな。

 

 

 

■育成1位・大蔵 彰人(徳島インディゴソックス

 

大垣西高から愛知学院大、そして独立リーグへ進んだ、最速146kmのストレートを武器とする190cm、78kgの長身右腕。

大学時代の通算成績は25試合で9勝6敗の防御率1.88、そして独立リーグでの今季成績は10試合で3勝3敗の防御率3.00。

甲子園出場経験はないものの、高校時代から注目を浴びていた存在のようです。

石田君と並んで、地元出身者としての指名ということやろか。

  

 

投げる姿を見る限り、ドラのスカウト好みのヒジが柔らかく球持ちがいいタイプに見えます。

とにかくキレ重視という点では、見るべきものがあるかも知れまへん。

一方で気になるのは、まず軸足のケリが弱いように見えるために、せっかくの球持ちの良さが生かされにくいかも知れまへん。

これは上手い重心移動の方法を、プロで覚える必要があるんやないかな。

もう一つは、変化球で腕の振りが緩むが明らかなんで、強制する必要がありそうやけど、こちらはそれほど難しくないような気がします。

 

 

若い投手陣が勢いを増しつつあるなか、彼らがそこに割り込んでいくのは難しいかも知れまへんが、正しい技術を身に付けて大きく飛躍して欲しいですな。

頑張れ!

 

 

 

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