現状のドラは走攻守すべてに戦力が不足という窮状やというのに、大島と平田がFA権行使濃厚、かつFAや外国人を補強するにもカネがないとなれば、ドラフト指名はチーム浮上の生命線。
とくに最近のドラフトで失敗を重ねたことが現状を招いただけに、今回のドラフトでは失敗は許されまへんでした。
そういう追い込まれた状況の中で、指名選手が支配下6人+育成1人の指名というのは、個人的にはやや不足という印象なんやけど、投打の即戦力と素材型高校生を指名したのは、バランスとしては悪くなかったんやないかと思います。
とくに上位の二人は前評判として、投手の三番手、野手の二番手という選手だけに、来季は開幕から戦力として活躍してくれる期待は大きいね。
来春のキャンプが楽しみですな。
さて指名選手の寸評やけど、一昨年4人、昨年6人を指名した育成選手については、今年のドラは積極的には指名しまへんでしたな。
今年はこの木下君の一人のみ。
育成選手の制度活用への考え方を、球団が変えたということなんやろか。
選手間の競争を活性化させるためにも、個人的には育成選手は数多く保持して欲しいんやけとな。
来年以降の育成選手の指名がどうなるのか、ちょっと早いけど注目したいと思います。
前置きが長くなりましたが木下君のプロフィールとしては、投手として生光学園で甲子園まであと一歩に迫り、駒大に進学したものの一年で退学(同期にベイ・今永)。
二年間のブランクを経て昨年、徳島ISに入団して二年間活躍、今季の成績は28試合で1勝2敗3S、防御率3.45。
44回1/3の投球回数に対して19四死球と制球難を抱える一方、182cm、78kgのボディから投げ込むmax.150kmのストレートが武器というものです。
投球フォームの特徴としては、左足のステップがややクロス気味である一方で、このクロスステップが苦しいのか左ツマ先を開き気味に使っており、これで身体を何とか回しているように見えます。
しかしこのために身体の開きも早く、リリースが安定せずに制球難になってるのと違うかな。
個人的には、入団後の修正が迫られそうな気がしてます。
ただし150kmのストレートを投げられる肩は魅力的であり、この23才の「素材」がプロの世界で輝くこともあるかも知れまへん。
是非そうなるよう頑張ってもらいたいですな。
親サイト:「関西竜魂」http://www5c.biglobe.ne.jp/~kandra/