関西竜魂「戯言」

関西出身でも、野球を知ったときからドラゴンズファン

2017/9/24 ○ vs 広島東洋カープ 3-2x

 

森野は、大人しく自己主張が強くない選手が多いドラにあって、良くも悪くも自我の強い選手でした。

ルーキーシーズンでプロ初打席初ホームランという華々しいデビューをしながら、レギュラーに定着できたのは9シーズン目という遅咲きの苦労人。

しかし落合元監督の殺人ノックに耐えて成長し、ミスタードラゴンズ・立浪氏からポジションを奪取すると、鋭いライナー性の打球でロングヒットを量産する中心打者となって、ついには日本代表にも選出されるに至りました。

シーズン本塁打の最多は23本でしたが、OPSは最大.950をマークするなど、強打者として他球団からマークされる立場となったように、とくに読売戦での活躍が印象的でしたな。

しかし晩年はトラブルが続き、まず低反発球で打撃を崩して前年から打率を一割も下げてしまい、そして公式球がもとに戻ったことで復調したというのに、一昨年には開幕カードのアクシデントで指を骨折。

結果的にはこのケガが、致命傷になってしまったのかも知れまへん。

 

このように奴のプロ生活は山あり谷あり、波乱万丈だったように見えますが、一つだけ間違いないのは長いドラの球団史において、奴が輝かしい時代に大きく貢献したということです。

ドラに指名されてプロの門を叩き、そしてその成長過程をファンに示しながら、ドラのユニフォームを着たまま引退するというのは、FAで選手の流動性が高まった現代において、私のようなオールド・ファンにとっては特別な意味がありますわ。

またドラのユニフォームを着ることになるでしょうが、その時は新たに強いドラゴンズを作ってもらいたい。

21年間の長い間、ホンマにご苦労さん。

ありがとう!!

 

 

 

試合の方は、今日も笠原がええところを見せてくれました。

武器であるチェンジアップが冴えて、7イニングを119球、6安打、8三振、5四死球で2失点。

しかし100球を越えてくるあたりから握力が落ちてきたようで、ボールが上ずり始めて詰まらせていたストレートの威力もなくなっていきました。

スカパーで実況が、京田が二遊間のゴロ処理を間違えなければ…と言ってましたが、あのプレーでギリギリ保っていた奴の中の均衡が破れて投球がボロボロになり、押し出し二つで2点を失ってしまいましたな。

それでも中盤までは、強力カープ打線に対して十分通用するところを見せてくれたと思います。

投打とも戦力層の薄さが問題やったけど、投手については奴も含めて希望が見えてきたように見えますんで、是非ともオフの鍛錬を怠らずに来季の飛躍を繋げてもらいたいですな。

 

 

 

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2017/9/23 ● vs 横浜DeNAベイスターズ 5-13

 

伊藤の立ち上がりを見る限り、桑原を討ち取ったところは普通に良かったと思うんやけどなぁ。

例によって梶谷には制球を乱して四球、盗塁で二進を許して筒香にタイムリーされる。

ここまでは仕方ないように思いますが、続くロペスを討ち取りながら内野安打にされてしまったところで、完全に歯車が狂ってしまったんやろか。

柴田を何とか討ち取って二死まで漕ぎつけながら、投手の石田にタイムリーを食らったあたりで混乱の極みになったのか、続く桑原と梶谷に投じたストレートなんかは完全に棒球になってしまいましたな。

しかしいくら立ち上がりだったとはいえ、こんだけ無残に打たれてしまってはワン・モア・チャンスはなくなるのと違うか。

と言うか、すでにそれなりに経験を積みながら、ある程度のところで踏みとどまって試合を作れないというのでは、ヘタしたら今日の一回だけで今季積み上げた実績が全部パーと見なされかねん。

一番やってはいけない投球をやってしまっただけに、今後の奴の立場は微妙になってしまったんやないか。

次にもしチャンスをもらえるなら、今度こそビシッと投げてもらいたいもんやね。

 

続いて登板した三ツ間も、序盤で準備不十分ななかでの登板になったんでしょうが、それで?結果は残せまへんでした。

シュートはええと思うんやけど、それを生かせるボールが乏しいのかなぁ。

制球が微妙なんやから、絶対的な球種が必要なんやろね。

来季は飛躍して欲しいもんです。

 

浅尾が久しぶりに登板しましたが、完全にフォークボール・ピッチャーになってましたな。

もう150キロは投げられんだけに、スタイルを変えてくるのは正しい選択やと思います。

しかし奴も勝負できるボールがフォークしかなく、制球も決して良くないため、今のままでは勝負どころで投げさせるのは難しい。

シュートあたりを覚えるとかなり投球の幅も広がると思うんやけど、奴の投げ方だと開きが早くなって余計悪くなるかも知れまへんな。

もし来季も現役にこだわるなら、何かもう一つ覚えてもらいたいね。

 

周平が2安打。

しかし二本とも外角を打ったものであり、内角をガツンと引っ張って長打にするような打席は、まだほとんど見せてもらえてまへん。

それができん限り、奴のブレークはないと断言しますんで、早くそういう打撃を見せてもらいたいですな。

 

 

 

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2017/9/20 ○ vs 東京ヤクルトスワローズ 3-1

 

大野が相手打線を圧倒し、周平と福田によって奪った2得点を背景にして、終始優位に試合を進めた勝利

最近の数試合では、かなり内容のある野球を見ることができてます。

こういう試合が春から見ることができれば、シーズンはまったく違ったものになったんでしょうが、それはないものねだりというものなんやろね。

とにかく今はこれが、来季への糧になることを期待するだけです。

残り試合も、こういう試合がたくさん見たいもんだわ。

 

今日も大野は良かったね。

楽して勝とうとして昨季から不振に陥りましたが、自分がパワーピッチャーやと再認識してから、徐々にストレートの威力を取り戻してきたようです。

今日もズドーンと来る威力あるストレートとツーシームを軸に、スワローズ打線を手玉にとって7イニングをたった2安打6三振1失点。

ほぼ完ぺきに抑え込んだと言ってもええでしょう。

山田に一発食らって失点してしまいましたが、これは松井雅の配球に問題があるんやないか。

山田にしてもバレンティンにしても、奴らの今季打率を大きく超えてドラ戦で三割以上打ってるんやから、厳しい配球が必要なのは間違いありまへん。

しかし松井雅の配球では見せ球は外角中心で、その攻めで大野が両者から連続三振を奪った場面もありましたが、山田に打たれた場面では高低で揺さぶったものの内角を抉るようなボールはなし。

何でそんなスマートな配球に拘るのか、私ゃ理解に苦しみますわ。

やっぱり個人的には、奴にドラの正捕手は任せたくありまへん。

 

福田は前半戦ではタイミングで試行錯誤してましたが、それがカチッと合って本塁打を打ち始めた7月以降、ゲレーロにヒケを取らんペースで量産してます。

9月はやや失速気味やけど、これを忘れんようにオフを過ごしてくれたら、待望の国産主砲の誕生になるはずです。

来季が楽しみですわ。

 

 

 

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2017/9/19 ○ vs 読売ジャイアンツ 10-2

 

こういう試合もあるんやねぇ。

試合は両軍落ち着いた立ち上がりやったのが、3回に二死走者なしから松井佑のツーランで優位に立ち、そして続く4回にビッグイニングを作って珍しく序盤で試合を決めてしまいました。

(ヤクルト戦での大逆転は頭によぎったけど…)

死力を尽くしてくる相手チームに対して、エース候補が躍動しての快勝。

とにかく松井佑の大暴れが目立ちましたが、大量リードを背景とした151球プロ初完投の小笠原の熱投も見事でした。

昨日の試合も嬉しかったけど、今日の試合も相手が読売ということもあって、今日の勝利も格別な味ですな。

アウェイでこういう試合ができれば、来季への足掛かりとしても文句なしなんやけど、これからどんだけそういう試合を見られるやろか。

 

小笠原は荒々しいボールでしたが、読売打線を力で牛耳ってくれましたな。

今季はなかなか奴本来の強いボールが行かず、二軍で調整することもありましたが、ここに来てようやく昨季の奴のボールが戻ってきたように見えますわ。

細かい制球よりも球威優先、手術で失ったというチェンジアップの代わりにカーブも手に入れて、今季期待された投球を遅まきながら発揮しつつあります。

間違えなければ、ようやく来季はエースへ開花するシーズンになるんやないかな。

そして今日は151球を要して、やっとプロ入り初完投。

どうしてもボール球が多くなりますんで、スマートに120球程度で投げ切ることはできんのですが、疲労を感じさせつつ最後の9回でも凄みのあるボールを投げていたように思います。

手術明けでこれだけの球数を投げさせることには、ややリスクを感じるところもあるんやけど、いずれは通る道として今日のところは評価したいね。

残りの試合でもええところを見せて欲しいもんです。

 

松井佑が2発6打点という大活躍で、打のヒーローとなりました。

打席数はぜんぜん足らんものの、OPS.800前後というのは立派な数字であり、3番に据えられてもこういう打撃ができるなら、平田や大島が復帰してくる来季もレギュラーを争うかも…という期待もさせてくれます。

もともとルーキー時代から打撃に期待を集めた選手であり、開花するのが遅すぎたとも言えますが、今の感じを忘れなければ大きな戦力になれるかも知れまへん。

このまま来季も頑張ってもらいたいね。

 

 

 

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2017/9/18 ○ vs 読売ジャイアンツ 2-0

タイガース戦を台風で二つ続けて流し、今日からは本拠地でAクラスを懸けて戦うジャイアンツ戦。

ドラの方は5位がほぼ確定し、あとはどんだけ来季に向けて戦力の上積みができるか。

そういう意味では今日なんかは、素晴らしい内容になったんやないかな。

京田が2安打で新人王に前進し、近藤も田口から2安打と1犠打を決めて、そして何といっても笠原が8イニングを2安打零封で初勝利

久しぶりに胸が躍るような試合でしたわ。

今後の消化試合でこういう試合を続けることができれば、勝敗を越えた成果を得られるんやないかな。

ホンマ、今日は嬉しいわ。

 

それにしても笠原はよくやってくれました。

強力読売打線を相手に、ピンチらしいピンチすら作らせない、完璧な投球やったと思います。

しっかり腕を振って投げた、奴のストレートとチェンジアップは一軍でも十分通用する威力がありますが、これまでは制球を気にしていたのか投球が小さくなっていたように思います。

それで腕が振り切れず、本来のボールの威力は出ないわ、制球も良くならんわで結果が出なかったんやないかな。

しかし今日は四球4つが示すように制球はとっ散らかってたものの、正しく力を入れて投げられたんで、ボールの威力がそのまま表れて読売打線を押し込んでましたわ。

今日のように四球を恐れず力で抑え込むことを意識できれば、今後もそれなりの結果が得られるものと期待します。

二軍のホークス戦で8連続三振を達成した時から、今季中にこの日が来るものと確信してましたが、予想通りに初勝利が得られてホンマに嬉しい。

次の登板でも勝ち負けの前に、こんな投球を期待してまっせ。

 

それにしても…、結果オーライで笠原が勝ったからええようなものの、奴に代打出すってのはどういう考えなん?

Aクラスを争ってる読売が田口を代えたのは分かるけど、ドラにはチームの勝利より笠原の投球内容、そして勝利投手の方が重かった。

投球数を考慮すれば、9イニングを奴に任せるという判断はなかったのか。

もしドラの攻撃が無得点に終わって、笠原に勝ちが付かんかったら結果としては最悪やったで。

あそこであっさり奴を代えてしまう、首脳陣の采配が私には理解できまへんでしたわ。

もっと若手をどう育てるのか、大事に考えてもらいたいもんやで。

 

笠原に引っかけて言えば、捕手は武山で良かったわ。

先日は若手捕手を使うべきという評論家のコメントを見ましたが、若手投手を勝たせる存在としては、木下では役者不足であり、そして松井雅は若くもなく戦える捕手やない。

そういう意味で、武山の存在には意味があると思います。

残り試合でも頑張ってもらいたいね。

 

最後やけど、藤井の代打アーチはうまく打ちましたな。

バイプレーヤーとして、今後も頑張ってもらいたいね。

 

 

 

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2017/9/14 ○ vs 東京ヤクルトスワローズ 2-1

 

10回表、結果オーライで無死一三塁のチャンスを迎えた場面で、打席にはスタメンの松井雅がそのまま立って、結局は何もできずに三振。

相手が勝手にズッコけてくれたんで決勝点こそ取れましたが、それがなければ無得点で終わりかねんところでしたわ。

今季は何度か同じように、終盤の決定機で松井雅に打席を与えるケースがあったんやけど、ベンチは勝算があってやってるんやろな?

工藤も谷も残ってたんやから、ほかにカードの切りようはあったんやないか。

一つだけあり得るとしたら、松井雅をレギュラーに育成するための打席ということかも知れまへんが、それでも個人的には育成面も含めて生産的でない判断やったと思うわ。

誰が采配を振るおうが、「何で?」と感じるケースは多々あるもんやけど、結果が伴えば文句はありまへん。

しかしそれで結果が出とらんのが最近のドラだけに、おかしな判断されるとモヤモヤします。

勝てば官軍、なんやけどなぁ…。

どんな采配でもええけど、責任もって結果出してもらいたいね。

 

伊藤は6イニングで4安打5四球とピンチの連続やったけど、結局は1失点とまずまずの結果を残したと言えるやろか。

指にかかったストレートはやっぱり威力があって、スワローズ打線に対しても十分効果的やったけど、そういうボールを揃えられんのが奴の課題なのよね。

とにかく抜けてしまうボールが多く、バレンティンに浴びた同点打も高めに抜けた威力のないストレート。

制球云々の前に球質を揃える努力をせんと(それが制球難改善にも繋がるんやけど)。

今季はポテンシャルの一端を見せることはできましたんで、少し課題が解決するだけで来季は大きくジャンプできると思います。

それを楽しみにしたいですな。

 

 

 

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2017/9/13 ● vs 東京ヤクルトスワローズ 1-2

 

先に点を与えてしまったとはいえ、大野は頑張ったとは言えるやろね。

しり上がりに調子を上げて、しっかり試合を作って期待に応えてくれました。

安定して今季こういう投球ができていたなら、チームの勝ちももう少し増えていたと思いますわ。

「今さら…」と思わんでもないけど、来季に今季の屈辱を晴らしてくれるという期待だけはできるかな。

 

一方で問題は打線の方やなぁ。

今季と押して山ほど見たけど、決定機で何もできずにチャンスを潰しまくって、相手を調子に乗せてしまう。

展開や過去の打席から、きちんと配球考えてるんやろか?

福田は内角を見せられてから外角ボール臭い球をヒットしましたが、その後は同じように内角を見せられた後で、さらに外角クソボールを振らされて三振。

決定機でクソボールに手を出して二度も三振とか、中軸がやっていい打撃やなかったね。

周平もウィークポイントの内角攻めをされて、決定機で何もできずに三振。

次の無死一塁のチャンスでは、バントも考えられるところで打たせてもらいながら、(右へ打つのは正解やけど)外角を引っかけてゲッツー。

それにしても奴は内角のストレートを、プロ入り以来ずーっと打てまへんな。

いろんな専門家が奴をホンモノやと言いますが、こんな分かりやすいウィークポイントを、いつまでも克服できん奴がホンマにホンモノなん?

ヘッドスピードなんか見てると魅力たっぷりやけど、バットに当たらんと話しにならんのやけどな。

まぁ、福田のように30前で開花しつつある選手もあるから、期待はし続けるけど…。

しかしこのペースだと開花する前にFAやな(苦笑)。

 

 

 

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