関西竜魂「戯言」

関西出身でも、野球を知ったときからドラゴンズファン

2017/3/8 WBC

各国の野球エリートがぶつかるという本大会は、主催のMLBがイマイチ熱が入らんという本末転倒があるとは言え、野球文化の優劣を競うという意味で考えると、やはり日本の野球ファンの一人としては勝って欲しいと願わずにはおれまへん。

今回は首脳陣の人選や、その漏れ伝わって来る姿勢、そして戦前の低調な侍JAPANの戦いぶりから、個人的な関心はいつもより低かったんやけど、やはり始まってみると気になりますな。

キューバあたりは真剣に出場してくる国の一つであり、そういう国と戦うのはプライドを賭けた試合となりますわ。

開幕から二試合を終えてみると、連取試合の情けない試合内容から考えれば、三味線でも弾いてたのかと思わせるようなプレーを見せて、日本は連勝を飾って一次リーグ突破を濃厚とすることができました。

何よりWBCは結果ありきやと思いますんで、ここまでは満足するべきなんでしょうな。

 

しかし二次リーグでキューバやオランダ、イスラエルから三つ勝つのは、かなり難しいんやないかと思います。

実のところキューバに勝てたからと言って、アテネ五輪でオーストラリアに負けた記憶はまだ鮮明やったんで、今日も絶対楽やないと思ってたら案の定でした。

得点できたとは言え、中田と筒香の一発が効果的に出たから中盤から楽な展開になっただけで、松田の犠飛以外はチャンスで理詰めの得点はできまへんでした。

こういう野球では、メジャーのバリバリが主力を張るオランダあたりに勝つのは、かなり厳しいとしか思えまへん。

しっかりしたベンチワークが必要やと思うんやけど、今の首脳陣にそれができるやろか…。

 

まぁ、あれこれ考えても、まだ二次リーグ進出が決定したわけやないんで、まだ捕らぬ狸の皮算用に終わる可能性も十分にあります。

まずは中国にしっかり勝ってもらいたいですな。

 

 

 

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2017/3/1 オープン戦突入!

ついに本物の実戦がスタートしました。

2試合を終えて1勝1敗という結果より、投手陣の仕上がりの良さが感じられるところに、個人的には手ごたえを感じられますわ。

打線は韓国チームを相手にしてた頃より調子は下降線のようで、前評判のいいゲレーロも含めて爆発力は潜めてますが、一方で投手の方は総じて結果を出してますな。

野球はまず投手力で決まるというのが常識であり、そういう意味ではたった2試合とは言え、悪くない結果と内容やと思います。

ほぼ全員が結果を出していると、競争レベルもどんどん向上していきますんで、このまま開幕メンバーの絞り込みが難しくなるような活躍を、全員が示してくれることを期待したいね。

 

■又吉

ストレート、ストレート、スライダーといった配球から、変化球の比率を大きくした先発投手へのスタイルチェンジ。

大きな問題はなく、順調と言ってもええでしょう。

 

■福谷

ストレートの球速は140km台後半を計時しており、この時期としてはかなり速いボールは投げてたんやけど、気になるのは打者がまったく臆せずフルスイングしており、しかも一発で前に飛ばしてたことやね。

やはり数字ほどの威力はないのかも知れまへん。

 

■大野

腕は振れていてストレートの威力復活。

順調ですな。

 

■若松

何より奴の生命線は制球力であり、そういう意味で悪くない投球でした。

 

■遠藤

コンタクトの確率が上がり、さらに弱点の内角もかなり克服しつつあるように見えます。

崩されても合わせることができるし、タイミングが合えばフルスイングからの長打もある。

1番・遠藤、2番・大島なら(逆でもええけど)、かなり得点力は上がるのと違うやろか。

 

■鈴木

どうもヒジの位置が上って来まへんなぁ。

身体が開き気味になって腕が横振りになるため、ボールがシュート気味に抜ける悪癖が修正されまへん。

ウィンターリーグやキャンプ前半では、もっとバランスのいい投げ方をしてたはずなんやけど…。

ボールが抜けるためストレートに本来の威力がないし、制球も悪くなって投球を苦しくしてます。

力を入れて投げ始めたあたりから、フォームのバランスを崩してしまったのかも知れまへんが、今のままではローテーション入りは厳しいわ。

ただしこの本調子からほど遠い出来であっても、日本一チームをそこそこ抑えて見せたあたりは評価してもええんやないかな。

5イニングも任せてもらえたあたりに、首脳陣の非常に大きな期待を感じさせますんで、何とか開幕までにバランスのいいフォームを取り戻してもらいたい。

頑張れ!

 

 

 

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2017/2/20 キャンプ第三クール終了

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この間、やっとキャンプが始まったかと思ってたら、もう残すは最終クールのみになってしまいました。

そしてあっという間にオープン戦へ突入していくことになります。

やってる方はしんどいんでしょうが、始まってみるとキャンプはホンマに短い。

このたった一ヶ月足らずで、今季の行く末が決まってしまうかと思うと、大事にしてもらいたいもんやね。

 

この第三クールでは練習試合が多く組まれましたが、一応すべて勝ったんやなかったかな。

初戦のハンファ戦と違って、打つ方はゲレーロ一人におんぶに抱っこで、若手のバットも湿りがちになってきましたが、投手陣の出来は総じて良かったようで、誰を残すのか悩みそうな気配があります。

何とかオープン戦の最後まで、皆に頑張ってもらいたいですな。

 

それでは目についた選手の寸評を、ごく簡単に書いてみます。

ゲレーロ

練習試合とは言え、打ちまくってますな。

内容的にも悪くないと思いますが、うまく行き過ぎて逆に半信半疑ですわ。

 

ビシエド

ヒジに故障を抱えているようで、練習試合では結果を出せず。

試合に出てるだけに大きな問題やないと思いたいけど…。

 

■遠藤

意図の見える打撃をしており、トンチンカンな打席は少ない。

弱点とされてる、内角もある程度捌いてるかな。

 

■溝脇

スイングがシャープになってるほか、守備面でも二遊間への打球で上手いプレー二つ。

 

■大野

年々、ストレートの球速が衰えて、昨季は平均140kmに行くかどうかになってましたんで、今季はストレートがよみがえるかどうかがポイント。

イーグルス戦ではこの時期で145kmまで計時したらしく、ちっょと期待できるかも知れまへん。

 

■若松

昨季の奴の不振は、フィニッシュで身体が一塁側へ流れていたように、下半身の鍛錬不足による制球難やったと思ってます。

今季は軸ブレもなくしっかり腕を振れてるように見えますんで、少しはマシな投球を見せてくれるかも知れまへん。

 

■柳

二度目の登板の方が、変化球が低めに決まって出来は良かったけど、ストレートはまだ高く浮くボールがあったかな。

開幕までにどこまで低めへの制球力を磨けるか。

 

■鈴木

昨季までストレートの平均は130km台前半、最速でやっと140kmに届くかどうかやったのに、今季はすでに最速144kmまで到達したとか。

しかし前回の登板と同様にシュート回転するボールが多かったのは問題で、本来ならもっとバランス良く投げられるはず。

逆説的に言えば、本調子にはほど遠い出来でも、それなりに投げられたのは収穫と言えるかも知れまへん。

もう一つ、練習試合の段階なのに、変化球の割合が多いように見えたのも気になりますわ。

結果を求めるのは、もう少し先でもええのと違うかな。

 

■野村

アゴを上げたフォームながら、ボールはかなり低めに集められるようになってきました。

ただし気になるのは、決め球になり得るボールが見当たらんところやろか。

空振りが取れるボールが欲しいね。

 

■三ツ間

奴を先発で使うのか、リリーフで使うのか分からんけど、あのツーシームはオモロいわ。

ロングイニングを投げるには、使える球種も制球力も足らん気がしますが、短いイニングなら期待できるんやないかな。

 

■福

ドーンと来るストレートは威力を増し、ギュッと曲がるスライダーを生かしてます。

今んとこ打者を圧倒するような投球をしてますんで、ひょっとするとローテーションに食い込んでくるかも知れまへん。

 

 

 

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2017/2/12 キャンプ第二クール終了

この間キャンプが始まったと思ったら、もう練習試合なんやね!

昨年のキャンプは評論家各氏から「活気がない」との評があったんやけど、今年も谷繁前監督が「活気がない」と評したとのこと。

今年それを言うなら、「昨年のキャンプの雰囲気を何とかしとけや」とか思うけど、とりあえずそれは置いといて。

とにかく新戦力や若手がええところを見せてくれんと、今季もチームは深く沈んで行くだけなんで、何でもええから結果を出して欲しいところ。

そういう意味では、今日の練習試合初戦は一つの試金石でした。

 

それでは簡単な各選手の寸評を。

■石岡

確かにホークス・柳田ばりの豪快なフルスイングは迫力満点。

しかし解説の山崎氏がコメントしてたように、自分のタイミングでしかスイングできないうえ、タイミングが合っても打ち損じがあるなど、まだまだ強く打ち返せる確率は低い。

しかしたくさんのボール、いろんなタイミングを経験してるうちに、柳田になれるかも知れまへん。

(それにしてもアマ時代はロングヒッターやなかったはずやのになぁ…)

 

■遠藤

4の4で1本塁打と、首脳陣へ完璧なアピール。

右へ左へ、強打にテクニックも見せて文句なし。

もともとヘッドが下がって内角が打てない欠陥がありましたが、レベルの高い投手に対してそれが改善できていれば、レギュラー獲得もあるかも知れまへん。

 

ゲレーロ

第一印象より右へも打てるし、とにかく左肩が開かないので、スローカーブも完璧に捉えて見せたのは好印象。

打撃フォームとしては、ビシエドよりも安定して打てそうに見えるけど、内角や低めの変化球への反応を見ない限りは、ちょっと結論めいたことは言えんかな。

 

■京田

まず目につくのは、判断力なんかは後回しにしてスピードであり、足だけで一軍の戦力にはなれるかも知れまへん。

守備の方は、打球に対する身体の寄せ方が良くないため、球際で変な体勢になってるような気がしますわ。

打撃については、まだ左にしか打ってまへんが、コンタクトは悪くありまへんな。

新人としては総合力の高い選手やと思います。

 

■野村

相変わらずアゴの上がったフォームやけど、今日は低めへもしっかり制球できてましたな。

(確かにアマ時代にはああいうボールを投げてました)

ストレートは打者を押し込んでおり、この時点なら合格点でしょうな。

 

■鈴木

打者6人をパーフェクト、3奪三振は見事な結果やと思います。

対外試合の初戦先発という首脳陣の期待に、十分以上に応えることができたんやないかな。

ただし奴自身がイメージしたボールは、少なかったような気がします。

力んだのか開き気味で投げてシュート回転するとか、抜けたようなボールの方が多かったね。

それでも打者を圧倒して見せたんやから、そうした反省を次に生かすことができれば、シーズンの戦力になれる可能性は大きいと思いますわ。

頑張って欲しいですな。

 

 

 

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2017/2/6 キャンプ・イン

いよいよ17年シーズンの前哨戦がスタートしました。

どんなに昨季が陰惨なシーズンだったとしても、もう前を向いて突っ走るだけです。

このキャンプから開幕までの間だけは、ドラの優勝を夢想してもええ時期やからね。

新戦力の力量に胸を躍らせ、若手の成長を日々確認する。

そんで最近はキャンプの実況放送を楽しめますんで、そういう選手たちの現状をチェックできるのが嬉しいわ。

 

ゲレーロの長打力が話題になってますが、確かに遠くへ飛ばせることが確認できたのは良かった。

センターバックスクリーンへドカン!ドカン!と打ち込んでたのは、なかなか壮観な場面やったと思います。

一方で気になるのは、今んとこ遠くに飛ばせてたのが真ん中やや外めに集中しており、それより外角、内角のコースになると凡打かファールになっていたこと。

もう一つは、いい当たりが基本的にセンターからレフトしか飛んでなかったこと。

要するに、よくある外国人の大型扇風機に見えるんやけど…。

まぁ、ちょっと見ただけやから大丈夫かな。

 

即戦力が期待される京田は、守備面ではさすがに堂上には及ばんものの、阿部あたりよりはスムーズ。

打撃の方はコンタクトが非常に上手い。

体力的な部分は分からんけど、技術的には期待通りやないやろか。

 

今年の周平はええかも。

打撃投手の野村に対して、近藤がなかなか芯食った当たりができなかったもんで、野村の出来がええのかと思ってたんやけど、周平がガンガン打ち返してて笑ったわ。

やっぱり一軍半の連中に対しては、圧倒的な実力があるんやな。

 

投手では三ツ間が面白いね。

ボールが動いてて打者が打ち辛そうでしたわ。

 

また個人的に期待の鈴木も、バランス良く投げてましたんで、今んところは順調に見えました。

これからも頑張れ!

 

 

 

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2017/1/31 プロ野球?ドラゴンズ?当サイト?の見られ方

このブログは実はYahoo!!ブログから移転してきたんやけど、あちらのブログには結構細かいアクセス解析機能があって、なかなか興味深いデータになってたのよね。

スマホアプリ廃止がなけりゃなぁ…。Hatenaにはあそこまで細かいデータはないのが残念)

割とはっきりした傾向が出てましたんで、それをどう解釈するべきか考えるのは、少々面白かったりしますわ。

皆さんはどう考えられますかね。

 

データの中身というのは、まずブログへアクセスされる方々の年齢層が、ほぼ40才台と50才台しかおらんということです。

たまに違う年齢層の方もおられましたが、九割以上は40~50才台で占められていました。

もう一つは、これは当たり前かも知れんけど、ここを見られてる方のほとんどが男性やということ。

これがどういう意味を持つのか、答えは割とシンプルのような気がします。

 

まぁ、ここが私というアラフィフのジジイが書いてるということで、これらのデータが示されるのは不思議やないとは思うんやけど、もしそれがすべてやなかったとしたら理由はいったい何なんやろ。

ちょっと気になるのは、プロ野球やドラのコアなファンが、そういう年齢層、そういう性別やないかということです。

Jリーグ発足以来、NPBは若年層のファンをごっそり奪われたと言われてきましたが、その洗礼を受けた30才台以下のアクセスが少ないのは気になりますわ。

また各チームとも女性ファンの獲得に精力を傾けてるところで、まだドラには女性ファンが少ないのか?という危惧も感じたりします。

さっき書いたように、単純にジジイのブログということがその理由であり、もっと若い方や女性が集う場所が別にあるというなら、ちっとは安心できるんやけどね。

 

さて、明日からはいよいよキャンプ・インです。

若い連中がどんだけ伸びてくれるのか、そして新外国人の実力がどんなもんなのか、楽しみに見てみたいもんですな。

 

 

 

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2017/1/16 頑張れ

私の贔屓選手は古くは小松辰夫、少し前では川上憲伸と、右の本格派エースやったんですが、実は現在は鈴木翔太だったりします。

ドラフトで奴が指名された時、高校時代の動画を見て、その藤川球児のようなボールの軌道に魅せられたのよね。

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©プロ野球Players.com

 

悲運の投手・中里ほどのスピードはありまへんが、キレは間違いなく彼を彷彿とさせるものがありましたわ。

そんで入団以来ず~っと奴がブレークするのを待ってるんやけど、二軍での投球を見る限りフォームがなかなか安定せず、最大の武器とされてきた「キレ」も見られなくなって、とうとう昨季は一軍登板すらできなかったように、少々ヤバいスパイラルに落ち込んでしまったようでした。

プロ入り後の三年間で奴は芽を出せず、素材で入団してくる高卒選手の育成はやっぱり難しい、ひょっとしたらこのまま素材で終わってしまうのかも…なんて正直言うと思い始めてたんやけどね。

そうしてガッカリしてた昨秋、奴がキャンプで絶好調やという情報があって半信半疑やったんですが、台湾でのウィンターリーグでも結果を出してくれました。

これは嬉しかったわ~。

新外国人の先発投手獲得が叶わなかっただけに、もし奴が戦力になってくれるならチームにとって非常に大きいからね。

 

昨季の奴は、踏み出す足のステップ、テークバックでの軸足、身体の軸や腕の振りなど、一試合の中でもフォームがバラバラでした。

とくにスリークォーターかと思わせるような腕の振りが多く見られており、あれではタテ回転の綺麗なストレートは投げられないと感じたもんです。

それがこの秋はかなり安定し、身体の軸がしっかり直立してバランスのいい体重移動から、オーソドックスに上から腕を振ってスピンの効いたボールを投げるようになってましたわ。

ストレートに威力が出てきて、さらに上から投げ下ろすことでフォークも生きるようになり、ウィンターリーグ決勝戦では5イニングで9奪三振と素晴らしい投球を見せてくれました。

身体の線がまだ細いのが気がかりなんやけど、何とか今季の戦力になってくれることを期待したいね。

頑張れ!

 

 

 

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